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しかしなお持ち高調整にとどまる印象

後場の投資戦略
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;20701.50;+240.57TOPIX;1506.02;+15.85

[後場の投資戦略]

 米中双方が対話に前向きな姿勢を示し、摩擦激化への懸念が和らいだことで、株価指数先物や景気敏感株に買い戻しが入っている。ただ、引き続きニュースフローや海外株、為替・金利相場睨みの持ち高調整といったところだろう。東証1部のここまでの売買代金は7800億円ほどで、1日を通じてもここ数日と同様に1兆6000億円前後にとどまるとみられる。積極的な買いが入っているとは考えづらい。週末を控えているうえ、9月1日には米国による対中制裁関税「第4弾」の発動が予定され、来週は米8月雇用統計の発表などがある。先週末に米NYダウが急落した記憶も新しく、ポジションを持ち越したくないと考える投資家が多そうだ。日経平均は20700円台に乗せてきたが、この水準は足元のもち合いレンジ上限に当たり、週初の急落局面で日経レバETF<1570>を押し目買いした個人投資家の利益確定売りも出やすいだろう。

 このところ堅調な値動きだった資生堂や不動産株には利益確定の売りが出ている。
また、短期の値幅取り狙いの個人投資家は個別材料や証券各社のレーティングなどを手掛かりに買いを入れているが、やはり足が速いという印象。株式相場全体の先高感が高まらず、腰の入った買いとはなりづらいだろう。
(小林大純)


<AK>

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