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TOPIX型優位の展開続く

後場の投資戦略
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;22069.28;+49.13TOPIX;1627.19;+7.11

[後場の投資戦略]

 本日の東京市場では、NT倍率が取引時間中に13.53倍をつけ、4月12日(安値13.51)
以来約5ヶ月半ぶりの低水準までの調整をみせた。背景には、24日と25日の当欄でも指摘した市場推計で約6000-7000億円規模とみられる株価指数連動型運用(パッシブ運用)での配当再投資に絡んだ物色のほか、9月30日の大引けに控える日経平均採用銘柄の入替が主因として挙げられよう。前者の配当再投資に絡んだ商いとして、市場では225先物に対して約1000億円強の買い需要が予想されているが、TOPIX先物への買い需要はそれを3-4倍程度上回る水準と観測されている。また、後者の9月30日に控える日経平均採用銘柄の入替においては、今回新たに採用されるエムスリー<2413>への買い需要捻出に伴い、225型銘柄を中心として発生する売り需要も同日引けにかけて発生する見込みだ。

 これらの需給要因を背景に、足元で割安訂正の動きが続く自動車や金融セクターをはじめとしたTOPIX型銘柄(東証1部の中小型株を含む)が強含む展開は、来週初までは意識されやすいだろう。また、本日は配当・優待権利付き最終売買日というタイミングもあり、高配当銘柄や株主優待に妙味がある銘柄に対する権利取りの動きは後場も活発化するとみられる。
(雲宮 祥士)


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