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需給イベント通過で出尽くし感も?

後場の投資戦略
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;21779.99;-268.25TOPIX;1597.52;-25.75

[後場の投資戦略]

 本日の日経平均は配当落ち分を考慮すると、朝方こそ底堅さが見られたものの、その後市場の想定以上に弱い動きとなった。ユーロ安に伴い、円が対ドルでも強含みに転じたことなどが背景として挙げられている。ただ、日経平均が下げ幅を広げたのには、需給イベント通過による材料出尽くし感などもありそうだ。当欄でも度々説明してきたとおり、株価指数連動型運用(パッシブ運用)での配当再投資に絡んだ先物買い需要が権利落ち前後(26日大引け〜27日寄り付き)に6000〜7000億円規模で発生するとみられていた。今週の市場トピックとして投資家の関心が高かったため、これを通過して短期筋を中心に目先の利益を確定する売りを出している可能性は十分にある。

 東証の投資主体別売買動向によると、外国人投資家は2〜13日の2週間に日経平均先物を約4900億円、東証株価指数(TOPIX)先物を約8500億円買い越していた。売り方の買い戻しが大きいとみられるが、短期筋の買いも少なくないだろう。また、日経レバETF<1570>の信用売り残が足元で増えており、個人投資家の日経平均22000円水準での節目意識が根強いことも窺える。日経平均がここから持ち直し、22000円水準を明確に上抜けるには更なる好材料が必要となりそうだ。
(小林大純)


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