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中小型株の循環物色に新年相場への期待

後場の投資戦略
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;26659.99;-8.36TOPIX;1776.46;+2.19


[後場の投資戦略]

 本日の東京市場では、海外投資家のクリスマス休暇により取引が減少。ここまでの東証1部売買代金は6500億円あまりにとどまっており、1日を通じても前日の1兆6122億円からさらに落ち込む可能性が高い。日経平均は値動きが乏しく、小幅な下落で前場を折り返した。ただ、ソフトバンクG1銘柄で約59円の押し下げ要因となっており、東証1部全体としては値上がり銘柄の方が多い。東証株価指数(TOPIX)は前引けで0.12%の上昇となっており、市場のムードはさほど悪いわけではないだろう。

 一方、新興市場ではマザーズ指数が3日ぶりに反落しているが、直近2日で40pt近く上昇していたため、週末を前に利益確定の売りが出るのは想定内だろう。さすがに22日上場のウェルスナビ<7342>などの直近IPO(新規株式公開)銘柄は上値追いの動きが鈍ってきたが、その分、新たな上場銘柄の初値買いに投資資金が向かっている印象だ。本日の新規上場組では、マザーズのファンペップ<4881>がやや警戒されつつも公開価格比+10%、東証2部のSANEI<6230>が+60%という初値を付けている。ジャスダックの東和ハイシステム<4172>はまだ買い気配だ。また、前日の取引ではIPO銘柄を利益確定した資金が既存のマザーズ銘柄にもじわり還流し始めた感があった。

 年末に向けてまだまだ節税目的の損出し売り、買い持ち高を手仕舞うための売りが出てくる可能性はある。市場関係者からは年末年始の急激な為替変動の可能性を警告する声が聞かれるし、コロナ禍中に買い持ちしたまま4日間の休暇を迎えるか、個人投資家にとっては悩ましいところだろう。ただ、上述したような循環物色の流れが継続しているところを見ると、新年相場での中小型株の活躍に期待が持てそうだ。
(小林大純)


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