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相次ぐ重要指標を前に様子見ムード、アフターコロナ関連に注目

後場の投資戦略
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;28928.69;-220.72TOPIX;1935.86;-11.58


[後場の投資戦略]

 日経平均は、前週に週間で831円と大幅に上昇し、29000円を回復。今後は29000円台を新たに下値支持とした動きとなるかが注目されていただけに、週明け早々に29000円を割り込んでしまったのはやや残念。日足チャートでも、75日移動平均線に頭を押さえつけられるような格好となっており、テクニカル的にも上値の重さが意識されやすい形状。しかし、前週末の1日だけで600円と急反発していた後の反動安が想定されていただけに、200円程度の下げは健全な調整の範囲内であり、そこまでのネガティブ視も不要だろう。

 今週は、6月1日に米ISM製造業景況指数、2日に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、3日にISM非製造業景況指数、ADP全米雇用リポート、そして、週末4日に米雇用統計と、今後のFRBの金融政策に関する議論に影響力の大きい重要指標が多く予定されている。週末の雇用統計がとりわけ重要なだけに、週を通して様子見ムードが強く、積極的な売買は手控えられそうだ。

 今晩の米国市場がメモリアルデーの祝日で休場となるため、手掛かり材料に欠けるなか、後場も積極的な売買は想定しにくい。下落して折り返してきている日経平均やTOPIX(東証株価指数)とは対照的にプラスで返ってきているJASDAQやマザーズなど、新興市場への幕間つなぎの物色にとどまりそうだ。

 本日は、鉄鋼をはじめとした景気循環株が売られている一方、半導体関連をとしたハイテク株の一部に買いが見られているが、国内でのワクチン接種体制の整備進展を背景に、旅行関連などのアフターコロナ関連銘柄も、前週に引き続き賑わっている。
東証1部では、エアトリ<6191>やオープンドア<3926>、新興市場ではベルトラ<7048>などが大幅に上昇しており、上放れでチャート形状も良好だ。同様の背景から前週に持ち直しの動きが強かった空運のJAL<9201>、ANA<9202>なども本日はまちまちな動きとなっているが、底堅い動きを見せている。国内でのワクチン接種の遅れというネガティブな影響は既に織り込み済みで、今後はむしろワクチン接種スピードの加速を見込んだ買いが期待されるなか、今週も、これらアフターコロナ関連銘柄の動きを注視しておきたい。


<AK>

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