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朝高後の失速で根強い戻り待ちの売り確認、マザーズは25日線捉える

後場の投資戦略
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27733.11;+1.01TOPIX;1936.29;+2.09


[後場の投資戦略]

 本日の日経平均は朝高後の失速で、従前通り、28000円手前での根強い戻り待ち売り圧力を窺わせた。朝方大きく上昇していた資源関連株も前引け時点では上昇率を半分程にまで縮小している。さすがに売り方の買い戻しにも一服感といったところで、ここから先、28000円を超えていくには新規の材料が必要だろう。

 手掛かり材料難のなか、無難通過が想定線といえども、27日に開催される米経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を見極めたいとの思惑も強まりやすい。

 米国での新型コロナワクチンの正式承認でワクチン接種率が高まるとの期待で、今週は一転して景気回復期待が高まっているわけだが、米国でワクチン接種を拒んでいる人達を対象に行われた一部のアンケート調査では「ワクチンが正式承認されたら打つ」と回答した人は10人につき3人の割合だったという。接種率が加速するとの見方を否定するつもりはないものの、やや期待先行の面が否めない。

 また、米中の経済指標の下振れ傾向、デルタ株に変わる新たな変異株出現の可能性、世界的なサプライチェーンの乱れなど、景気減速懸念や企業業績下押し懸念につながるその他の要因が今週になって急に消失したわけではない。日経平均も依然としてレンジ相場の域を出ていない。ここからの戻りは限定的となることを想定しておきたい。

 一方、前引けにかけてやや失速したものの、前日に25日移動平均線を手前に上ヒゲをつけて上値の重さを窺わせていたマザーズ指数は本日も堅調で、25日線を捉えてきている。景気減速懸念がくすぶり東証1部の主力株の戻りに一服感が出てきているなか、底打ち感が強まってきた新興株の動きを注視しておきたい。


<AK>

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