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個人主体による材料株物色は活発

オープニングコメント
 29日の東京市場はこう着感の強い相場展開が続きそうである。28日の米国市場は手掛かり材料に欠ける中で利食い優勢となり、NYダウは5営業日ぶりに下落。29日発表の米1-3月期GDP改定値の内容を見極めたいとの思惑から、手控えムードも強かったとみられる。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円安の14650円だった。円相場は1ドル101円80銭辺りと、引き続き102円手前での小康状態が続いている。

 28日の日経平均は今年初めての5営業日続伸となり、こちらも短期的には過熱感が意識されやすい。一方で、GPIFに対する思惑や政府の成長戦略に対する期待感も強く、売り買いが交錯しやすいところである。テクニカル面では一目均衡表の雲を突破しており、14600円辺りに位置している雲上限が支持線として機能してきている。一服をみせたとしても、下値の堅さが意識されているなかでは、市場の先高感は後退しないだろう。

 物色の流れとしては主力処が手掛けづらくなる半面、個人主体によるネット関連やバイオ関連などの出遅れ修正を狙った材料株への短期資金の流入は活発化しそうである。28日の東京市場ではマイクロニクス<6871>が強い動きが目立つなか、電池関連への物色に広がりがみられていた。トヨタ自<7203>は、病気やケガなどで歩行困難になった患者のリハビリテーションを補助するロボットの臨床研究を始めると発表。医療・介護ロボット関連への物色に広がりがみられる可能性がありそうだ。

<TN>

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