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リバウンド意識も押し目買い意欲の強さを見極め

オープニングコメント
 30日の東京市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。27日の米国市場ではNYダウは小幅な上昇となり、シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の15140円だった。円相場は1ドル101円40銭辺りでの推移となるなか、手掛かり材料に欠ける状況であろう。

 日経平均は先週末27日に200円を超える下落となった。ただし、25日線辺りで綺麗に下げ渋る辺りは、先高期待は後退していないだろう。中小型株も急速に値を下げるなか、サイバーダイン<7779>は1万円割れ後に下げ渋りをみせるなど、冷静に押し目を拾う動きも意識されるところ。

 また、日経平均は短期的なテクニカルで陰転シグナルが発生していたことや騰落レシオの超過熱シグナルの状況から、ある程度は想定されていた値動きだろう。株主総会の集中日で参加者が限られるなど指値状況が薄いところをインデックスに絡んだ売りで下げ幅が拡大した格好とみておきたい。

 そのため、まずは先週末の下げに対するリバウンドは意識されよう。その後は押し目買い意欲の強さを見極めながらの相場展開になるだろう。明日、7月1日に日本銀行が企業短期経済観測調査(短観6月調査)を発表する。市場コンセンサスは大企業製造業DIが+15と、6四半期ぶりの悪化が見込まれている。

 ただ、当初は増税による影響から+8辺りまで下げるとの見方がされていた。増税の影響が限定的との見方につながるようであれば、株価押し上げの材料になろう。そのほか、今週から小売企業の決算が本格化するため、増税の影響が限られるとの見方が大勢となれば、相場全体のセンチメントも明るくさせよう。

<TN>

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