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17000円を若干上回る水準がイーブン

オープニングコメント
 29日の日本株市場はこう着感の強い相場展開となろう。連休明け28日の米国市場は、NYダウが小幅に上昇した。2月個人所得・支出が予想通りだったほか、中古住宅販売仮契約が予想を大幅に上振れたことが好感された。一方で原油相場が軟調推移となったほか、ワシントンでの発砲事件などの報道に上値を抑えられた格好。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円安の16950円だった。

 本日は3月期決算企業の配当・権利落ち日となり、日経平均への影響額は127.43円程度とみられている。前日の日経平均は17134円であり、17000円を若干上回る水準がイーブンとなる。価格帯別出来高では16900-17100円のレンジで相当積み上がっていることもあり、配当落ち分を即日吸収する流れに期待したいところであろう。

 イースターマンデーの影響から欧州勢の資金流入は限られるとみられ、海外勢の売り圧力はそれ程強くないとみられる。実質新年度相場入りとなることから、国内勢の買いが意識されやすく、全体としては底堅い相場展開が期待される。平成28年度予算は、きょう成立となるが、政策期待なども高まることから、薄商いの中を先物主導によるインデックス買いで日経平均の17000円キープはありそうだ。

 もっとも、米雇用統計等を控え、主力処への物色が手控えられるようだと、個人主体による資金は中小型株にシフトしやすいだろう。目新しい材料はないものの、成長が期待されるフィンテックやAI、AR/VR、ロボット、自動運転、ドローンなどの循環物色が続きそうである。また、配当落ちとなる企業においても、より値ごろ感が高まる格好から、中長期的なスタンスでの物色に向かわせる可能性がありそうだ。

<AK>

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