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FANG銘柄からの資金流出、NT修正の加速を見極め

オープニングコメント
 31日の日本株市場は波乱含みの相場展開を見込む向きが大勢だろう。30日の米国市場では、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの思惑から様子見ムードとなるなか、フェイスブックの軟調決算の影響が続いており、ハイテク株を中心に終日軟調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円安の22465円。円相場は1ドル111円台前半で推移している。

 米国ではFANG銘柄からの資金流出が続いているが、アップルの決算次第ではこの流れが一段と加速する可能性があり、リバランスの流れが強まることが警戒される。そのため、日本株市場についても先駆していたハイテク株等へは利益確定の流れが波及する可能性があるだろう。

 また、国内では日銀の金融政策決定会合の結果が波乱要因となる可能性がある。市場では金融緩和政策の修正への思惑から足元で金融株への物色が強まり、NT(日経平均/TOPIX)修正を想定した値がさ株への売り圧力が強まっている。市場コンセンサスは、現状維持となる一方で、持続可能のための調整を9月に行う方向で将来の変更を示唆するシナリオであろう。取引終了後の黒田日銀総裁の会見内容を見極めたいなか、ポジション調整的な流れが波乱につながることも考えられる。

 その他、決算発表が第一弾のピークを迎えているが、不安定な地合いの中でも決算評価の動きはみられている。買い一巡後は低迷を余儀なくされる銘柄も少なくないが、地合いの影響から株価反応も限られる可能性があり、冷静に下値を拾うスタンスとなる。FANG銘柄からの資金流出が本格化するのか、NT修正の動きが加速するのか、見極めたいところである。なお、米系証券では日銀の政策変更での円上昇等を警戒し、日本株の投資判断をニュートラルに引き下げている。


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