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下に振らされる局面においては押し目拾いのスタンス

オープニングコメント
 30日の日本株市場は、売り先行後は底堅い相場展開が意識されそうである。29日の米国市場ではNYダウが131ドル安だった。7月住宅価格指数が予想を上回ったほか、9月消費者信頼感指数が3月来の水準を回復したことが材料視されたが、収束傾向であったNY市の感染者数が6月来で最高に達したことが明らかになると警戒感から下げ幅を拡大する展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の23450円。円相場は1ドル105円60銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、利食い先行の展開になりそうである。ただ、昨日の上昇は日銀のETF買い入れなどの需給面で押し上げられたほか、コア30など指数インパクトの大きい銘柄が買われたことの影響であり、積極的な上値追いの流れではないため、反動安といったところであろう。一方で、ザラ場中は大統領選候補者によるテレビ討論会を意識した相場展開に向かいやすく、米株先物の動向を睨んだ相場展開といったところであろう。

 先物主導で仕掛け的な動きも出やすいだろうが、月末要因から積極的には動きづらいと考えられ、短期的な売買が中心とみられる。そのため下に振らされる局面においては押し目拾いのスタンスといったところであろう。日経平均は昨日の上昇で節目の2
3500円を捉えてきており、いったんは利食いも出やすいところであろう。しかし、菅新政権による政策期待から押し目買い意欲は強いと考えられる。

 また、新型コロナウイルスの感染拡大が警戒視されている欧米に対して、日本は経済活動再開が本格化する局面にあるため、相対的に安心感のある日本に海外勢の資金がシフトしやすい需給状況とも考えられる。日経平均はテクニカル的にも煮詰まり感が意識されており、目先的には23500円突破からの24000円を意識したトレンド形成を想定した展開に向かうとみておきたいところであろう。


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