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個別材料株での短期的な値幅取り狙いが中心

オープニングコメント
 3日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうである。2日の米国市場では、NYダウが143ドル安だった。中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)の主席が2日、国内の不動産バブルに加えて米欧の金融市場のバブルが弾ける可能性を懸念すると表明したことから、利益確定の売りが優勢となったようである。セクター別では、素材や消費者サービスが上昇した一方、自動車・自動車部品、半導体・同製造装置が下げている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の29520円。円相場は1ドル106円70銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から小じっかりのスタートとなりそうだ。米株先物の下落を受けた昨日の後場に入ってからの弱い流れにより、米国市場の下げについては織り込まれている面もありそうだ。しかし、半導体株の弱さからSOX指数は下落していることもあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷となりやすいだろう。また、足元では値動きの荒さが目立っており、先物主導のインデックス売買に振らされやすい需給状況である。29500円辺りでの底堅さが意識されたとしても、戻りの鈍さがいったん意識されると、売り仕掛け的な流れに向かいやすいだろう。

 そのため日経平均は25日線が支持線として意識されると考えられるものの、5日線辺りでの強弱感は対立しやすいところであろう。物色については景気敏感セクターにシフトしやすいところであると考えられるが、首都圏の緊急事態宣言の延長が警戒されているため、仕掛け的な売りには注視しておきたいところである。そのため、インデックスに振らされやすい状況のなか、個人主体による個別材料株での短期的な値幅取り狙いが中心。政策期待などの関連銘柄への循環物色に向かいやすいだろう。


<AK>

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