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インバウンド関連への利食い警戒(訂正)

オープニングコメント
*10:49JST インバウンド関連への利食い警戒(訂正)
 28日の日本株市場は、買い一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。25日の米国市場はNYダウが247ドル高、ナスダックは126ポイント高だった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がジャクソンホール会合での講演で、追加利上げの可能性を除外しなかったため金利上昇を警戒し一時下落に転じた。しかし、同時に過剰な利上げリスクも認識しており、今後の政策は慎重に決定していく姿勢を示すと、長期金利が伸び悩み、株式相場は上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比230円高の31860円。円相場は1ドル146円40銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになろう。先週末はパウエルFRB議長の講演を警戒するなか、日経平均は662円と大幅に下落し、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均を押し下げる格好だっただけに、イベント通過による買い戻しの動きが意識されそうである。

 ただし、先週末のエヌビディアは2%を超える下落となったこともあり、値がさハイテク株への買い戻しの影響は限られる可能性はありそうだ。また、中国メディアは「国慶節」の大型連休で日本ツアー旅行にキャンセルの動きが出てきていると報じたようである。日本の処理水の海洋放出に伴い、中国政府が規制をかけるといった見方も伝えられるなか、インバウンド関連には持ち高調整の売りが警戒されやすい。

 そのため、買い一巡後は売り仕掛け的な商いが入る可能性を意識しておく必要がありそうだ。日経平均のボリンジャーバンドの-1σは31800円辺りに位置しており、同水準での戻りの鈍さがみられる局面においては、先物主導での売り仕掛けが入りそうである。ただし、今週は8月の米消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード、7月の米個人消費支出(PCEデフレーター)、8月の米雇用統など経済指標の発表が相次ぐことから、積極的な売買は手控えられやすく、買い戻しの動きも早いと考えられる。そのため、売り一巡後のリバウンドを想定した押し目狙いのスタンスでの対応に向かわせよう。



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