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Vテク、ニトリ、花王など

本日の注目個別銘柄
<4503> アステラス製薬 5732 -82続落。前日の引け後、去勢抵抗性前立腺ガン治療薬「イクスタンジ」が日本で承認されたと発表している。ただ、適応は化学療法を行った患者(ポストケモ)となっており、化学療法前(プレケモ)は今後に申請を行うことになるようだ。ポストケモ、プレケモ同時承認の可能性が意識されていただけに、ネガティブな見方にもなっているもよう。なお、前日から強まっている主力株のリバランスの流れに、押されている面も多分にあると観測される。

<1925> 大和ハウス 1694 -39軟調。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げしている。目標株価も2300円から2000円に引き下げへ。新年度の会社計画は保守的な内容となり、増資後の利益成長に対する期待感が萎む可能性があると指摘。配当利回りの観点でも、他の住宅大手と比較すると魅力は小さいと。明日には同社が第2位株主となっているサイバーダイン<7779>が上場予定だが、同社の時価総額の水準からは、含み益の拡大期待などが反映される状況にもなりにくい。

<7717> Vテク 300000 -2500伸び悩んだが一時は年初来高値を更新。岡三では投資判断を「中立」から「強気」に格上げしている。業績予想を上方修正しているほか、同業他社がFPD装置から撤退するなかで、トータルソリューションを提供できる数少ない装置メーカーとして優位性が強まっていることを評価している。今第4四半期の受注モメンタムの好転を映して、来期営業利益は18.3億円、今期予想比3倍強の水準に上方修正している。

<2491> Vコマース 937 +93買い優勢。三菱UFJでは投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を1280円としている。中期的に安定成長を期待できるアフィリエイト広告で最大手の1社とみていること、アフィリエイトサービスの売上成長率が今期以降は高水準で安定推移するとみられること、ネット広告に知見の深い新社長の下でコンサルティングサービスへの注力などによる業績拡大が期待できることなどを評価材料として挙げている。

<4205> 日本ゼオン 865 -10さえない。今期営業利益は前期比3割増の300億円程度になり、従来予想の280億円を上振れするもようとの観測報道が伝わっている。光学フィルムなど高機能材料事業が増益のけん引役に。また、来期営業利益は5%増の315億円になりそうだとも伝わっている。ただ、市場予想は今期が310億円強、来期が330億円強の水準となっており、ポジティブなインパクトが強まる状況にはならず。地合いの悪化に押される格好に。

<6965> 浜松ホトニクス 4375 +185上げ目立つ。前日には個別業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の51億円から71億円に上方修正、今年に入って、国内を中心に医用、産業機器分野での受注が好調に推移しているもよう。連結ベースでは88億円の従来予想に変更はないものの、単独業績のウェイトが高いことから、いずれ上方修正されるとの見方が優勢に。

<6756> 日立国際 1174 +77反発。しっかりの動きが目立つ半導体製造装置関連の中でも、強い動きが目立っている。セクター内での選別物色の動きなども強まってきているもよう。前日にスクリーンや東京エレクを格下げしているみずほ証券では、同社に関しては買い推奨を継続している。同社の成膜装置は単にシクリカルな需要に左右されるのではなく、シクリカルグロースとして評価できるとの見方。来期営業利益は、市場コンセンサスを上回る210億円と予想している。

<4045> 東亞合成 424 +12続伸。独ヘレウスと導電性ポリマーフィルムのパターニング技術でパートナーシップを構築したと発表している。これにより、静電容量式タッチパネル技術において不可欠な電極パターニングが可能となり、ITO代替の量産技術が飛躍的に進歩していくことになると。市場成長が期待されるタッチパネル分野での展開期待が先行する形に。

<9843> ニトリ 4225 -95さえない。3月の月次動向が発表されているが、既存店売上高は前年同月比27.0%増と大きく拡大している。2000年以降では最大の伸び率とみられる。ただ、株価への反応は乏しく、消費増税後の反動を警戒する動きが優勢に。なお、3月は客数が同8.7%増、客単価が同16.9%増となっている。とりわけ、家具の売上が好調だったもよう。

<4452> 花王 3549 +49続伸。年初来高値、並びに、昨年来高値を一気に更新している。前日から主力株に対しては、リバランス売買と見られるは行色の強い動きが目立っているが、同社は買い戻しの対象とされている可能性が高い。また、モルガンでは、1-2月の国内販売は10%増、3月は中旬まで20%増以上の伸びと推定している。つれて、第1四半期営業利益は、会社計画の190億円強に対して、275億円までの拡大を予想しているようだ。

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