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カシオ、 東ソー、資生堂など

本日の注目個別銘柄
<6501> 日立製作所 759 +7もみ合い。今期営業利益は前期推定比1割増の6000億円前後になる見通しとの観測報道が伝わっている。IT機器やインフラ設備などが好調に推移するとの見方、2期連続での最高益更新へ。ただ、市場コンセンサスは6050億円レベルとなっており、特にインパクトが強まる状況とはならず。全体株高でプラス圏だが、短期的な出尽くし感にも。

<6952> カシオ 1225 +58買い先行。社長のインタビュー報道が伝わっている。電子看板事業の成長を軸に2016年3月期売上高を4000億円以上に伸ばす、営業利益は600億円規模に拡大して最高益の更新に意欲を示すなどとされている。来期営業利益に関しては、市場コンセンサス370億円程度を大きく上回る水準であり、今期の業績ガイダンスに対する期待感なども高まる方向につながっているようだ。

<5105> 東洋ゴム工業 769 +19上げ幅広げる。バークレイズでは投資判断を新規に「オーバーウェイト」、目標株価を900円としており、タイヤセクターではトップピックとの評価へ。引き合いの強い北米で安定した成長が見込めるほか、出遅れていたアジア市場でもビジネスを拡大する基盤が整いつつあると評価している。EPS成長率は日系4社で最も高くなると予想へ。

<6302> 住友重機械工業 454 +14買い優勢。バークレイズでは投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も480円から580円に引き上げており、プラス材料視される展開になっている。採算の良い国内向け減速機の回復により、ROEは今後回復していく見通しである一方、PBRは0.78倍と割安であるため、利益成長を織り込む余地は大としている。今期営業利益は2ケタ増益を予想している。

<4042> 東ソー 402 +16強い動き。SMBC日興証券が投資判断を新規に「オーバーウェイト」、目標株価を480円としている。一過性の要因を含むものの、前期、今期のEPSは市場予想を大幅に超過すると予想している。前期EPSは50.9円、今期は83.5円を予想、市場予想を1割強、2倍超過した水準となっている。今期に関しては、多額の繰延税金資産計上を想定しているもよう。なお、セクター内のトップピックの一つとしても位置づけている。

<4911> 資生堂 1830 +20買い先行。前日に業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の420億円から495億円に上方修正へ。市場コンセンサスは470-480億円程度であり、1-2月の順調な売上推移は認識されていたため、上振れ決算はある程度織り込み済みであったと見られる。ただ、3月の消費増税前の駆け込み需要は想定よりも強くなった格好。なお、今期の業績鈍化懸念は強く、上値は限定的にとどまる形へ。

<3774> IIJ 2588 +209大幅続伸。ビックカメラ<3048>が格安のスマホ販売に参入、通信サービスは同社がドコモ<9437>の回線を借りてビックカメラの客に提供と伝わっている。格安通信サービスの需要拡大が顕在化してきており、同社などMVNOの活躍余地の広がりが改めて認識される状況に。なお、昨日はビッグデータ関連として人気化しており、豊富なテーマ性に注目度も高まる方向。

<9603> HIS 5780 +320続伸。前日には大和投資信託が「ダイワ・ニッポン応援ファンド−ライジング・ジャパン−」を設定している。組入れ銘柄には本日も資金が流入していると見られる中、対象銘柄の一つとみられる同社にも需給面が支援材料となる格好に。同投信は、東京圏の経済活性化の恩恵を受けることが期待される日本の株式などに投資するとされているが、観光関連企業の中では、海外からの旅行客の取り込みに積極的な企業に着目として、同社を参考銘柄に取り上げている。

<3046> JIN 2578 -104軟調。前日の決算説明会を受けて、野村では投資判断「REDUCE」、目標株価2200円を継続している。店舗オペレーション力の低下、商品力の低下など会社の課題認識は正しいが、課題の解決には時間を要し、「JINS PC」のマス向け訴求、国内での積極出店、中国・米国市場開拓などを同時に追うには、人的・物的資源が限られていると指摘している。

<6674> GSユアサ 571 +20買い優勢。三菱重工業<7011>がリチウムイオン電池の生産から撤退と伝わっている。電気自動車向けの販売が進まず、採算が厳しくなっているようだ。これにより、競争の緩和、三菱グループ向けでの位置づけの高まりなどが期待される状況にも。また、ゴールドマン・サックス(GS)ではプレビューレポートをリリース、業績予想を上方修正して目標株価を引き上げている。前期営業利益は会社計画を上回る170億円を予想、今期は中期計画に沿った280億円の計画を発表する見込みとしている。

<7735> スクリーン 469 -2下げ渋る。JPモルガン(JPM)が投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に格下げ、売り先行の展開につながったものの、その後は押し目買いが優勢の展開に。海外市場ではTSMCやアプライドマテリアルが決算発表後に上昇しており、半導体関連株の刺激材料につながっている。とりわけ、同社はTSMC向けのエクスポージャーが高く、先行き期待にもつながる。

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