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日清食品HD、市光工業、住友商事など

本日の注目個別銘柄
<8053> 住友商事 1210.5 -166.5売り気配から急落。シェールオイル開発失敗で減損損失2700億円を計上すると発表、つれて、通期純利益は2500億円の従来予想から100億円に下方修正、下期配当金も25円予想から未定に変更している。野村では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、先行きの戦略に不透明感が残るとしているほか、株主還元策の拡充も遠のく印象としている。資源開発プロジェクトへの警戒感から、総合商社は全般的に売り優勢へ。

<8058> 三菱商事 2246 -67.5下げ目立つ。10-12月の原料炭価格を1トン=119ドルとすることで、鉄鋼大手と資源大手が合意したと伝わっている。四半期ごとの交渉になった2010年度以降では最も安い水準となっているもよう。収益に対する原料炭のウエイトが相対的に高い同社などには、ネガティブな材料につながっているもよう。また、住友商事<8053>のシェール開発損失を受けて、カナダでのプロジェクトに対する警戒感なども先行へ。

<2897> 日清食品HD 5700 +140買い先行。即席めんを来年1月出荷分から値上げすると発表している。カップヌードルやチキンラーメンなどの主力製品が対象、値上げ幅は5-8%で7年ぶりの値上げとなるようだ。シティでは値上げ効果を今期29 億円、来期91 億円と試算、値上げ発表をストレートに評価するとして、ターゲットプライスを5600円から6400円へと引き上げている。追随値上げへの期待から東洋水産<2875>なども買いが優勢に。

<7244> 市光工業 271 +17買い先行。照射角度を通常の3倍と広くしたヘッドランプを開発と報じられている。高速走行したときの安全性が高まることになる。富士重<7270>に納入を開始、他の完成車メーカーにも今後製品を売り込んでいく計画のようだ。自動運転車関連の材料株として位置づけが高い中、ポジティブ材料には個人投資家の関心が高まりやすいようだ。

<8050> セイコーHD 480 +57買い優勢。野村では投資判断を新規に「バイ」、目標株価を800円としている。訪日外国人の増加に伴う国内市場の拡大、高価格モデル販売増加による単価上昇、財務体質の改善などを評価ポイントとしている。今期営業利益は会社計画並みの想定だが、今後3年間の平均営業増益率は12%と予想している。

<6754> アンリツ 837 -36さえない。JPモルガン(JPM)では投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げしている。目標株価も1200円から980円に引き下げへ。第2四半期も計測機器の受注はスローペース、ネットワークインフラやエレク向け計測機器が弱含みで推移、中国LTE端末普及に伴う製造用モバイル計測機器にも加速感はないと。収益柱のモバイル計測機器も中期成長に対する期待は縮小と。

<6932> 遠藤照明 1279 -97大幅安。前日に業績予想の下方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の11億円から2.1億円に、通期では37億円から17億円に下方修正している。駆け込み需要の反動に伴う売上の減少、円高に伴う仕入れ価格の上昇などが響く格好へ。第1四半期実績から下振れ懸念はあったと見られるが、想定以上の下方修正と捉えられる格好へ。SMBC日興証券では「2」から「3」に格下げ、来期以降の需要回復は描きづらく、悪材料出尽しとも言い難いと。

<2372> アイロム 975 +150前場から強い動きが目立っていたが後場は急伸へ。子会社のデナペックと大日本住友製薬が、臨床用iPS細胞を作製する技術に関する特許実施許諾契約を締結すると発表している。デナペックでは、最大で総額約25億円ならびに製品販売額に応じたロイヤルティを大日本住友製薬<4506>から受け取ることになる。

<4569> キョーリン 2226 -184下げ目立つ。メリルが投資判断を「買い」から「中立」に格下げしている。目標株価は2400円を継続へ。第2四半期決算は計画下振れ公算が大きく、足元で上昇している株価にはリスクが高まったと判断のようだ。上半期営業利益は会社計画55億円に対して40億円を予想、高採算のムコダイン、ウリトスの不振が響くと見ているもよう。

<3569> セーレン 980 +48しっかり。東海東京では投資判断を「2」から「1」に格上げしている。目標株価は1300円と設定しているもよう。来期も車両資材事業を中心に大幅営業増益が見込まれること、合皮シート材の拡販による車両資材事業の利益成長が続くこと、株価水準の割安感などを評価ポイントとしているもよう。今期営業利益は会社計画を上回る74億円、前期比26.5%増、来期も90億円で同21.6%増益と予想しているようだ。

<6740> JDI 529 +22後場に入って上げ幅を広げる展開。クレディ・スイス(CS)の投資判断格下げをきっかけに、先週末からきつい下げとなっていたものの、下値支持線の500円レベルを割り込まずに切り返す展開へ。JPモルガン(JPM)では投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を760円から770円に引き上げている。第2四半期の逆風の織り込みが終わり、今後は円安の進行や減価償却の減少を背景に市場予想を上振れ始める展開と想定しているようだ。

<FA>

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