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三井ハイテク、日精樹脂、大塚HDなど

本日の注目個別銘柄
<7203> トヨタ 7592 +65しっかり。為替市場での円安進行、11月の米国自動車販売の好調などを好材料視する動きが先行している。全体での米国自動車販売は前年同月比4.6%増、市場コンセンサスを上回る伸びとなり、11月としては13年ぶりの高水準となったもよう。同社は同3%増と順調、2.1%増程度であったコンセンサスを上回る格好になっている。1-3月は国内で2万台減産、今年度の国内生産計画は未達になる見通しとされているが、主力市場の好調を受けて、弱材料視する動きは限定的のもよう。

<9983> ファーストリテ 43795 +540買い先行。前日に11月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比1.9%増となり、3ヶ月連続でのプラスとなっている。客数が5.7%減となった一方、客単価が8.0%増となった。2ケタ成長への期待もあっただけに、想定よりも伸び悩みといった見方が強いようだ。ただ、ハードルが比較的高い月であったほか、高気温の影響も強かったという見方もあり、全体相場の上昇に連れ高する流れが優勢に。

<4578> 大塚HD 3671.5 -193売り先行。米ベンチャーのアバニア社を買収すると発表している。買収額は約4200億円のもよう。世界的にも大型の認知症関連薬は少なく、同関連薬分野の積極化に伴う大幅な業容変化に対する期待感は強まりやすいものの、まずは買収資金が高いとの見方が先行する形になているもよう。また、収益寄与には時間がかかるため、エビリファイ特許切れ以降の短期業績の落ち込みをカバーするには至らないといった見方も。

<6395> タダノ 1623 -62軟調。特に材料は観測されていないものの、原油市況下落の影響なども強まっているものと観測される。原油市況下落を受けて、シェールガス開発需要が低下するとの見方から、シェールガス採掘用重機などを手掛け、シェールガス関連の一角と位置づけられる同社にもネガティブな見方が波及しているようだ。

<6966> 三井ハイテク 827 +111上昇率トップ。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は25.3億円となり、前年同期比33%増に。通期予想は従来の26億円から29億円に上方修正している。情報端末・車載用の電子部品、車載用モーターコアの売上が順調に推移のもよう。また、期末配当金も引き上げ、年間配当金も15円から17円に上方修正している。PBR水準の割安感なども強く、ストレートに業績上振れを好感する流れになっているようだ。

<6293> 日精樹脂 1176 +77上げ目立つ。岩井コスモでは投資判断「A」を継続で、目標株価を950円から1300円に引き上げており、評価の高まりにつながっているようだ。今期営業利益は会社計画17億円に対して23億円、前期比43%増益を予想している。また、海外での増産が収益拡大に寄与、来期も好調な事業環境は継続するとみているもよう、2ケタ増益の継続を想定している。

<5413> 日新製鋼 1176 +77買い優勢。連結配当性向を3割程度に引き上げていく方針と伝わっている。前期の配当性向は8%にとどまっていた。今期純利益は減益予想ながら、増配の公算ともされている。3割までは段階的に引き上げていく方針のようであり、短期的には利回り妙味は乏しいものの、株主還元策強化の方向性を評価する動きが優勢となる格好に。

<9783> ベネッセ 3820 +165しっかり。希望退職約300人を月内に募集と発表している。また、有望分野への約700人の異動も発表している。通信教育事業の伸び悩みに対応するとともに、介護事業の人員を厚くする計画のようだ。リストラのスピード向上を評価する動きにもなっているもよう。また、前日から開催されている野村のフォーラムにおいて、同社もプレゼンテーションを行っており、見直しの動きにつながっているとの見方もある。

<5302> 日カーボン 218 +9しっかり。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も180円から240円に引き上げている。黒鉛電極の底打ちや円安メリットを反映、来期以降の業績予想を引き上げているもよう。今期営業利益7億円予想に対して、来期は20億円を見込んでいるようだ。売上輸出比率は推定7割以上と高く、為替感応度は対ドル1円安で年間営業利益には1.2億円のプラス効果と、収益影響は大きいと指摘へ。

<6753> シャープ 286 -2さえない。三菱UFJでは投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も280円から240円に引き下げている。第3四半期は中小型液晶がミックス悪化で停滞、健康環境機器も円安が向かい風、今期会社計画には未達のリスクがあると考えているようだ。今期営業利益は会社計画1000億円に対して868億円と予想。また、中小型液晶に関しても、サムスンの外販強化の動き、競合メーカーの攻勢などから、今後競争環境は厳しくなるとみているようだ。

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