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丹青社、東宝、アイロムHDなど

本日の注目個別銘柄
<9503> 関西電力 1175.5 +10売り先行後は切り返す展開に。前日、福井地裁が高浜3・4号機の運転差し止め仮処分を決定と伝わっている。前日も急落後は下げ渋る形となったが本日も底堅い展開。原発の再稼働時期に対する不透明感は強まる状況だが、こうした可能性はある程度織り込まれていたほか、電気料金の値上げにより今期の黒字化見通しには変化がないと言った見方も。JPモルガン(JPM)では目先の不透明要因解消として、投資判断を「オーバーウェイト」に格上げしている。

<1963> 日揮 2269.5 -159.5大幅安スタート。前日に業績予想を下方修正、前期営業利益は従来予想の540億円から290億円に減額している。カタールの大型ガス処理プラント案件における、完工延期に伴う売上高減少や建設工事費用増加による採算悪化などが業績下振れの背景に。下振れ懸念はあったものの、想定以上の減額幅といった見方で失望売りが優勢となっている。また、配当性向目標に従って、期末配当金も前回予想の41.5円から21円に引き下げ。

<1803> 清水建設 873 +35しっかり。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も970円から1030円にまで引き上げている。19.3期営業利益は1000億円と94.3期以来の水準に達すると予想している。また、建築分野の施工余力が相対的に残り、事業環境改善の恩恵を享受できることなども評価としている。今後3年程度、建築市場が拡大する想定下でのトップピックと位置付けているもよう。

<8170> アデランス 1192 -171下げきつい。前日に決算を発表、営業利益は28.8億円で前期比20.4%減益、従来予想の41億円を大きく下回り、一転して減益となっている。今期は37億円で同28.5%増と回復見通しであるが、中期計画では51億円を計画していたことで、実質下方修正となる格好に。なお、17.2期営業利益見通しも従来の63億円から48億円に下方修正している。

<9602> 東宝 3400 +275大幅高。前日に決算を発表、前期営業利益は318億円で前期比12%増益、従来予想の286億円を大きく上回る着地となっている。「アナ雪」、「妖怪ウォッチ」などのヒット作が貢献する格好で2ケタ増益を達成へ。今期は296億円で同7%減益の見通しだが、保守的な傾向との見方が強いようだ。また、中期計画も発表、数値目標として18.2期営業利益350億円などを掲げている。

<9743> 丹青社 945 +62買い優勢。イオン<8267>が今年度の国内スーパー設備投資を前年度比6割増に拡大すると伝わっている。既存店舗の改装投資が中心になるようだ。イトーヨーカ堂など含めて、大手3社の総額は前年度比5割増となるもよう。スーパーの改装投資拡大に伴い、商業施設のディスプレーなどに強みを持つ同社にはメリット期待が高まる展開に。

<2372> アイロムHD 1770 +88大幅高。国立感染症研究所とエイズウイルスを予防するワクチンの共同研究契約を結ぶと伝わっている。今後数年以内に国内で治験を開始したい意向のようだ。共同研究の本格化による今後の展開を期待する流れに。株価が安値圏にあるなか、リバウンド狙いの動きなども強まりやすいようだ。

<3087> ドトール日レス 2272 +145大幅高。前日に決算を発表、営業利益は96億円で前期比13.6%増益、従来予想の99億円はやや下振れての着地に。一方、今期は105億円で同9.5%増益の見通し、市場コンセンサスでは、原材料調達コストの上昇などで減益見通しであったため、買い安心感につながっているようだ。3月19日の年初来高値を更新するとともに、2008年2月の上場来高値も更新する展開になっている。

<9201> 日本航空 3930 +190強い動き。野村では投資判断「バイ」継続で、目標株価を4500円から4700円に引き上げている。1-3月期営業利益は374億円、ケロシン価格の下落と航空貨物需要の拡大で計画を91億円上回ったと推定しているもよう。また、16.3期はケロシン下落による好影響が大きいとしているほか、為替はほぼヘッジ済み、円安が進展しても業績悪化要因にならないと指摘している。

<3669> モバイルクリ 822 +37朝方から買いが優勢で一時は1月5日の年初来高値を更新、その後はやや伸び悩む展開に。前日に第3四半期の決算を発表、通期業績予想を上方修正している。通期営業利益は従来予想の10億円から8.1億円に下方修正も、最終利益は6億円から13.1億円にまで大幅上方修正。新商品開発の遅れやシステム供給能力の拡充遅延で営業益は下方修正だが、営業外収益では株式取得による負ののれんが発生。

<FA>

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