東ソー、昭光通商、ホシデンなど
[15/05/11]
提供元:株式会社フィスコ
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本日の注目個別銘柄
<7203> トヨタ 8235 -44買い先行後は伸び悩み。先週末に決算を発表、前期営業利益は2兆7506億円で前期比20%増益、従来予想をやや上振れ、市場コンセンサス水準での着地となった。一方、今期は2兆8000億円で同2%増益の見通し、3兆2000億円レベルの市場予想を大きく下振れる格好になっている。業績前提は、アジアを筆頭に販売台数が非常に保守的であり、為替も対ユーロを中心に現状よりも円高を想定しており(対ドル115円、対ユーロ125円)、極めて保守的な印象ではあるものの、買い材料にはつながらなかった。なお、自社株買いも発表も、影響は限定的といった見方に。
<6502> 東芝 403.3 -80ストップ安。先週末、前期業績予想を未定へ、期末配当金を無配へ修正すると発表している。4月上旬に発表した一部インフラ関連工事に係る不適切な会計処理について、今回、第三者委員会による調査の枠組みに移行を決定したことに伴うもの。期末配当金の無配転落に加え、6月以降への決算発表遅延など想定以上に結果判明まで時間を要する状況となっていることで、あらためて売り圧力が強まる格好に。先行き不透明感の強まりから、投資判断格下げの動きや投資判断一時停止の動きなども複数で散見されている。
<6753> シャープ 190 -68売り気配から急落。1200億円以上の資本金を1億円に減らす減資を実施すると伝わっている。資本金を剰余金に振り替えるものであり、株主資本に変化はないものの、経営の厳しさがあらためて認識される格好にもなっているようだ。また、規定路線とはみられるものの、今後の大幅増資に伴う株式価値の希薄化をあらためて警戒するような動きにもつながる状況へ。
<8090> 昭光通商 124 -28急落。先週末に決算を発表、貸倒引当金を特別損失に計上して、第1四半期最終損益は128億円の赤字に転落している。通期予想も従来の11億円の黒字予想から110億円の赤字に下方修正。年間配当金も無配にする方針。中国鉄鋼関連メーカーグループに対する売掛債権において、回収見込みが不確定と判断したもよう。なお、親会社の昭和電工<4004>から劣後ローンの借入を行うことも発表。
<4042> 東ソー 728 +61決算発表後は大幅高に。前期営業利益は514億円で前期比24%増益、従来予想の500億円を上振れる着地になった。今期は670億円で同30%増益見通し、580億円レベルの市場予想を大きく上回る格好になっている。前期末配当金も従来予想の3円から5円に引き上げへ。石化各社は好決算が目立っていたが、同社も同様に市場想定を上回る決算内容となる格好へ。
<5706> 三井金属 328 +39急伸。先週末に決算を発表、前期経常利益は211億円で前期比55%増益、従来予想の185億円を上回る着地となった。また、今期は360億円で同71%増益の見通しに。市場コンセンサスは前期が205億円程度、在庫評価益計上などで同水準を上振れた。今期は市場予想320億円を大きく上回り、ポジティブに捉えられる格好に。なお、中国の利下げ実施も非鉄金属株などには支援材料に。
<6804> ホシデン 858 +150急伸で上昇率トップ。先週末に発表した決算が買い材料視される格好に。前期営業損益は28億円の赤字となり修正値水準での着地となっている。一方、今期は17億円の黒字に転換する見通しに。また、発行済み株式数の3.16%に当たる200万株を上限とした自社株買いの実施も発表している。黒字転換見通しを受けて、PBR水準の割安感に関心が向かう格好にもなっているようだ。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も700円から950円に引き上げているようだ。
<5803> フジクラ 634 +66大幅高。先週末に発表の決算内容を好感する。前期営業利益は251億円で前期比23%増益、計画線上での着地となった。一方、今期は300億円で同20%増益見通し、市場予想の280億円レベルを上回っており、買い材料視される格好に。UBSでは、会社側の予想に対する確信度が高くポジティブサプライズと評価。例年、会社側は電子部品の受注が不透明という理由で、期初予想は慎重な数字を示すケースが多かったなどとも指摘。
<7733> オリンパス 4085 -135売り優勢。先週末に決算を発表、ネガティブ材料視される格好になっている。前期営業利益は910億円で前期比24%増益、今期は1000億円で同10%増益の見通しに。また、未定としていた前期配当金は10円にすると発表、4期振りの復配となる。復配の可能性についてはやや織り込まれていたと見られる一方、今期の市場予想は1100億円超のレベルであったため、ネガティブに捉える動きが先行しているもよう。映像事業が伸び悩む格好に。
<9984> ソフトバンク 7400 +46朝方の買い一巡後は上げ幅を縮小。先週末の報道では、15.3期営業利益は9500億円前後になったもようとの観測報道が伝わっている。従来予想の9000億円を上回ったほか、前期の一時的な利益計上を考慮すると、実質的には増益基調であったともされている。寄り付きは、業績上振れ観測を好感するほか、全体相場の上昇期待なども反映する動きに。ただ、市場コンセンサスは9800億円レベルでもあってインパクトは乏しく、今期は積極投資が続く見通しで販促費などが膨らめば伸び悩む見通しとも伝わっている。市場予想では今期も続伸見通しであり、徐々に戻り売り圧力なども強まる形へ。
<FA>
<6502> 東芝 403.3 -80ストップ安。先週末、前期業績予想を未定へ、期末配当金を無配へ修正すると発表している。4月上旬に発表した一部インフラ関連工事に係る不適切な会計処理について、今回、第三者委員会による調査の枠組みに移行を決定したことに伴うもの。期末配当金の無配転落に加え、6月以降への決算発表遅延など想定以上に結果判明まで時間を要する状況となっていることで、あらためて売り圧力が強まる格好に。先行き不透明感の強まりから、投資判断格下げの動きや投資判断一時停止の動きなども複数で散見されている。
<6753> シャープ 190 -68売り気配から急落。1200億円以上の資本金を1億円に減らす減資を実施すると伝わっている。資本金を剰余金に振り替えるものであり、株主資本に変化はないものの、経営の厳しさがあらためて認識される格好にもなっているようだ。また、規定路線とはみられるものの、今後の大幅増資に伴う株式価値の希薄化をあらためて警戒するような動きにもつながる状況へ。
<8090> 昭光通商 124 -28急落。先週末に決算を発表、貸倒引当金を特別損失に計上して、第1四半期最終損益は128億円の赤字に転落している。通期予想も従来の11億円の黒字予想から110億円の赤字に下方修正。年間配当金も無配にする方針。中国鉄鋼関連メーカーグループに対する売掛債権において、回収見込みが不確定と判断したもよう。なお、親会社の昭和電工<4004>から劣後ローンの借入を行うことも発表。
<4042> 東ソー 728 +61決算発表後は大幅高に。前期営業利益は514億円で前期比24%増益、従来予想の500億円を上振れる着地になった。今期は670億円で同30%増益見通し、580億円レベルの市場予想を大きく上回る格好になっている。前期末配当金も従来予想の3円から5円に引き上げへ。石化各社は好決算が目立っていたが、同社も同様に市場想定を上回る決算内容となる格好へ。
<5706> 三井金属 328 +39急伸。先週末に決算を発表、前期経常利益は211億円で前期比55%増益、従来予想の185億円を上回る着地となった。また、今期は360億円で同71%増益の見通しに。市場コンセンサスは前期が205億円程度、在庫評価益計上などで同水準を上振れた。今期は市場予想320億円を大きく上回り、ポジティブに捉えられる格好に。なお、中国の利下げ実施も非鉄金属株などには支援材料に。
<6804> ホシデン 858 +150急伸で上昇率トップ。先週末に発表した決算が買い材料視される格好に。前期営業損益は28億円の赤字となり修正値水準での着地となっている。一方、今期は17億円の黒字に転換する見通しに。また、発行済み株式数の3.16%に当たる200万株を上限とした自社株買いの実施も発表している。黒字転換見通しを受けて、PBR水準の割安感に関心が向かう格好にもなっているようだ。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も700円から950円に引き上げているようだ。
<5803> フジクラ 634 +66大幅高。先週末に発表の決算内容を好感する。前期営業利益は251億円で前期比23%増益、計画線上での着地となった。一方、今期は300億円で同20%増益見通し、市場予想の280億円レベルを上回っており、買い材料視される格好に。UBSでは、会社側の予想に対する確信度が高くポジティブサプライズと評価。例年、会社側は電子部品の受注が不透明という理由で、期初予想は慎重な数字を示すケースが多かったなどとも指摘。
<7733> オリンパス 4085 -135売り優勢。先週末に決算を発表、ネガティブ材料視される格好になっている。前期営業利益は910億円で前期比24%増益、今期は1000億円で同10%増益の見通しに。また、未定としていた前期配当金は10円にすると発表、4期振りの復配となる。復配の可能性についてはやや織り込まれていたと見られる一方、今期の市場予想は1100億円超のレベルであったため、ネガティブに捉える動きが先行しているもよう。映像事業が伸び悩む格好に。
<9984> ソフトバンク 7400 +46朝方の買い一巡後は上げ幅を縮小。先週末の報道では、15.3期営業利益は9500億円前後になったもようとの観測報道が伝わっている。従来予想の9000億円を上回ったほか、前期の一時的な利益計上を考慮すると、実質的には増益基調であったともされている。寄り付きは、業績上振れ観測を好感するほか、全体相場の上昇期待なども反映する動きに。ただ、市場コンセンサスは9800億円レベルでもあってインパクトは乏しく、今期は積極投資が続く見通しで販促費などが膨らめば伸び悩む見通しとも伝わっている。市場予想では今期も続伸見通しであり、徐々に戻り売り圧力なども強まる形へ。
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