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日本光電、淺沼組、ダイセルなど

本日の注目個別銘柄
<5801> 古河電工 241 +33急伸。前日に発表した上半期の決算がポジティブインパクトにつながっている。上半期営業利益は91.4億円で前年同期比46.5%増益、従来予想の65億円を大きく上ぶれて着地。市場コンセンサスも30億円程度上回ったと見られる。通期予想230億円、前期比28.7%増益は据え置いているが、もともと下振れ懸念が強かったと見られ、計画達成の確度が高まったことをポジティブ視。

<7238> 曙ブレーキ 320 -42急落。不適切会計の可能性が判明したとして、第2四半期の決算発表を延期すると発表している。9月度売上高において2.1億円の売上過大計上が判明、類似案件がないかどうかを調査するとしている。先行きの不透明感につながる格好のようだ。また、今期業績は米国を中心に大幅な下振れの可能性があるとして、年間配当金を従来予想の10円から無配にするとの発表も警戒感につながる。

<9984> ソフトバンクG 6857 +34伸び悩みもみ合い、相対的に上値の重い動きとなっている。前日に第2四半期の決算を発表しているが、ほぼ想定どおりの水準で着地、インパクトの乏しい内容となっている。引き続き、最大の課題となっているスプリントの業容改善を見守りたいとの動きになっているようだ。また、国内通信事業の目立ったモメンタム改善も今回の決算では見出しにくくなっている。

<6178> 日本郵政 1820 +60買い先行。前日に新規上場、それぞれ好スタートを切った郵政3社は本日も買いが優勢の展開になっている。同社も前日は引けにかけて大幅高の展開になったが、引き続きバリュエーション面での割安感、需給妙味などを背景に、上値を目指す形となっている。なお、MSCIでは、同社とゆうちょ銀行を18日から指数に組み入れると発表、短期的な需給期待の一段の高まりにもつながっているようだ。

<1852> 淺沼組 320 +39急伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の9.2億円から25.5億円に、通期では21億円から40億円に上方修正している。順調な工事の進捗、工事の採算改善などが業績上振れの背景に。足元では、建設株の上方修正は出尽し感につながりやすかったが、修正幅の大きさを評価する流れが優勢に。なお、奥村組<1833>、宮地エンジ<3431>、東洋建設<1890>なども前日に大幅な上方修正を発表しているが、小動きにとどまる状況へ。

<6849> 日本光電 2534 +210大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は42.2億円で前年同期比23.3%減益、従来予想の35億円を上振れている。一方、通期予想は180億円から165億円に下方修正している。第1四半期は1.3億円で前年同期比87.4%の大幅減益になっていたことから、通期計画の下振れは想定線とも捉えられ、上半期の上振れ着地で過度な下振れ懸念は後退する方向にも。また、日本医師会が電子カルテの普及に向けた基盤整備に乗り出すと報じられていることなども、電子カルテシステムなど扱う同社には支援材料として期待感に。

<8058> 三菱商事 2034.5 -134.5決算発表後は大幅安となる展開に。上半期純利益は1549億円で前年同期比39.3%減益、通期予想は3600億円から3000億円にまで下方修正。市場予想の3500億円レベルも大きく下回っている。年間配当金も56円の従来予想から50円に引き下げへ。業績懸念は強かったものの、他の総合商社との比較でもモメンタムは悪く、あらためて売り圧力が強まる格好に。

<4202> ダイセル 1742 +117強い動き。前日には、ホンダが新車種に搭載するエアバッグではタカタ製を使用しないと伝わっている。それに伴い、日本ブラストや芦森工業<3526>などには代替需要への期待が高まる格好となっており、こうした需要シフトへの期待が同社にも波及しているようだ。シティグループ証券では、米NHTSAが硝酸アンモニウムを使ったインフレーターの製造・販売要請の中止を命じていることで、同社など硝酸グアジニンを薬剤として使っているメーカーにポジティブと指摘しているようだ。

<2914> JT 4442 +284朝方から強い動きが目立つ。前日に発表した決算がポジティブ視されている。第3四半期累計での調整後営業利益は5103億円、前年同期比2.6%減益となったが、市場予想はやや上振れる着地になったと見られる。通期予想は従来の6140億円から6180億円に上方修正している。国内タバコ事業の上振れが主因に。また、年間配当金予想を108円から118円に引き上げている。大型M&A実施後で株主還元策への警戒感が強まっていた中、ポジティブなインパクトに。

<9983> ファストリ 44770 +420もみ合い。前日に10月の月次動向を発表、既存店売上高は前年同月比5.5%増、3ヶ月連続のプラスとなり、前月の同2.6%増から増収率は高まる格好になった。ただ、カレンダー要因が押し上げ効果につながったほか、Uアローズやアダストリアなど他の衣料品専門店との比較では増収率は限定的と、サプライズの乏しい状況になっている。つれて、小売セクター全般の相対的にさえない動きなどに押される形に。

<XH>

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