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ティラド、SJI、ネクストなど

本日の注目個別銘柄
<4996> クミアイ 1253 +79大幅続伸。引き続き、足元の好ファンダメンタルズを評価する動きとなっている。野村證券では投資判断「バイ」継続で、目標株価を1030円から1330円に引き上げている。主力の畑作用除草剤「ピロキサスルホン」などの中長期的な売上規模は従来予想を大きく上回る見通しであり、業績予想を上方修正しているようだ。16.10期経常利益は58億円の従来予想から72億円に引き上げのもよう。

<2503> キリンHD 1669 -102反落。前日はブラジル事業の減損発表後、アク抜け期待から上昇したものの、本日は戻り売りが優勢の展開になっている。SMBC日興証券では、今回の減損計上は大きな膿を出した点で評価できるものの、ブラジル事業では販売数量の拡大へ向けた販促支出増が見込まれ、赤字を解消するには時間がかかる可能性を指摘。悪材料出尽くしとは捉えにくいとしているようだ。

<6502> 東芝 223.5 -31.3急落。グループ全体の5%に相当する1万600人を削減、今期最終損益は5500億円の赤字になる見通しと発表している。最終赤字幅は先の観測報道に沿った数値であるが、営業赤字3400億円は観測報道を上回る赤字幅に。また、人員削減数は異例の多さでもあり、現在の苦境があらためて浮き彫りともなる格好のようだ。事業ポートフォリオの見直しも大胆なものではないといった見方もある。

<6767> ミツミ電機 690 +62急伸。前日にミネベアと経営統合で基本合意したと発表している。17年4月1日の株式交換を目指すようだ。昨日は観測報道が伝わった後、両社ともに買い優勢の展開となったが、本日は同社が急伸する一方で、ミネベアはマイナス圏となっている。同社のPBRは0.5倍台の水準であり、交換比率で同社が優位になるとの見方が強まる形のようだ。なお、取扱製品の重複が少なく、統合そのものにシナジー効果は期待できるとの指摘が多い。

<2120> ネクスト 1526 +86強い動きが目立つ。前日に発表した11月の月次動向が評価材料視されているようだ。売上収益は前年同月比52.9%増、5ヶ月連続で5割超の高い伸びが続く格好に。国内不動産事業者向け事業、海外事業の高い伸びが牽引する形だが、主力となる国内不動産情報サービス事業も2ケタの伸びとなっている。

<7236> ティラド 202 +10出来高伴い反発。株主優待制度の導入を昨日発表しており、安値圏にある株価の見直し材料につながっているようだ。3月末の株主に対して、ウェブサイトで使用できるポイントを保有株式数に応じて進呈、保有株数1000株では5000ポイント(5000円相当)となり、利回り妙味などが高まる格好にも。配当金・株主優待を考慮した利回りは4.5%程度に達する。

<2315> SJI 32 +1一時は7円高と急反発。昨日、2015年10月期の決算を発表、大幅な赤字決算となったものの、9月以降は営業利益が単月黒字化、今2016年10月期の営業損益は4.24億円の黒字に転換する見通しで、四季報予想の0.5億円の黒字などを上回る水準となっている。さらに、第三者割当増資などによる債務超過の解消を受けて、「継続企業の前提に関する注記」の記載が解消となっており、先行き不透明感が後退する格好にも。

<8113> ユニチャーム 2374 -17.5さえない。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も2400円から2000円に引き下げている。マクロ環境の悪化による売上成長の鈍化、設備投資を増強する競合の攻勢などから、15.12期以降の中国とインドネシアの売上成長率を1ケタ台半ばと想定、15.12期以降の連結売上高は、これまでの順調な2ケタ成長から1ケタに下方修正している。

<XH>

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