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ファナック、ファーストリテ、LINEなど

本日の注目個別銘柄
<6954> ファナック 21115 -800大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業益は545億円で前年同期比7.9%増益となった。市場予想の範囲内となり、会社側では上半期計画を841億円から927億円に、通期予想を1517億円から1594億円に上方修正した。ただ、保守的と見られており、上方修正値も依然市場予想を下回る。また、スマホ向けのみならず、6月からは中国でFA製品の調整が始まったとしており、先行き懸念が一段と強まる形に。

<9983> ファーストリテ 48520 -900続落。日銀は31日の金融政策決定会合において、年6兆円買っているETFの購入配分見直しを検討すると報じられている。個別銘柄の価格形成への過度な影響を抑えることが主眼。日経平均連動型からTOPIX連動型などに購入資金をシフトするとみられる。足元警戒感が強まりつつもあるが、これまで日銀の225型ETF購入が株価水準を押し上げてきた面は強く、今後の水準訂正が一段と強まる格好へ。

<4523> エーザイ 9989 -1121急反落。米バイオジェンと共同開発している「BAN2401」の早期アルツハイマー病患者を対象としたフェーズ2試験で、最高用量投与群ではプラセボ群との比較で30%の進行抑制が示されたと発表。この数値自体は市場予想より高めだが、想定されていた投与後12カ月時点ではなく18カ月時点のデータであったもよう。市場の期待に達せず、発表後にバイオジェンの株価は時間外取引で一時10%超の下落となっている。

<6857> アドバンテス 2641 +156大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は158億円で前年同期比7.1倍、市場予想は40億円程度上回った。受注高も706億円で同43.0%増と高水準が継続している。通期計画に対する進捗率は46%に達しており、上半期決算時の上方修正期待が高まる状況となっている。足元で高まっていた先行き懸念は現状で顕在化せず、過度な警戒感の後退にもつながる内容に。

<6807> 航空電子 2021 +170大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は42.2億円で前年同期比4.4%増となり、市場予想を約5億円上回った。通期計画はほぼ市場コンセンサス並みの200億円で前期比3.1%減益であり、想定以上に底堅いスタートとなっている。携帯機器向けが堅調だったほか、為替の円安も収益押し上げ要因に。大幅な下振れ懸念も後退する形となり、買い安心感が先行している。

<3912> モバファク 1715 +102大幅続伸。前日は前引け後に発表決算が好感され、後場に入り大幅高する展開となっていた。大引け後には、ブロックチェーン技術を活用したサービスを提供する全額出資子会社を7月下旬に設立すると発表、追加の支援材料と捉えられる形になっている。これまでも、新規事業としてブロックチェーン技術を活用したサービス開発を進めてきたが、新会社の設立で一段と展開が活発化するとの期待につながっている。

<4684> オービック 9970 +660大幅反発で一時上昇率トップ。前日に第1四半期決算を発表。営業利益88.75億円で前年同期比18.9%増となり、通期予想の350億円、前期比8.3%増に対して順調なスタートになっている。創立50周年のイベント開催など販管費増を吸収しての2ケタ増益となり、市場予想も上回る着地となっている。SI、システムサポートなどの売上拡大が背景。前期からの収益成長加速継続を評価する動きが優勢に。

<3938> LINE 5150 +330大幅反発。前日に第2四半期決算を発表、累計営業益は103億円で前年同期比44.6%
減益となった。一時的な特殊利益計上を除くと市場予想も下回っているが、もともと4-6月期のコスト増加は示唆されていたため、ネガティブに捉える動きは限定的。
一方で、広告収入が好調を続けているほか、コンテンツ収入も底打ちとコア事業の売上成長を評価の声が優勢。注目されているLINE Payの利用可能店舗数拡大なども好感。

<4063> 信越化 10980 +170続伸。前日に第1四半期決算を発表。営業益は954億円で前年同期比28.7%増益となり、未公表であった通期予想は3600億円、前期比6.9%増益とした。実績値は市場予想の範囲内で、通期予想は市場予想を300億円程度下回るが、保守的との見方。決算インパクトは限定的も、通期配当金を前期比40円増の180円としていること、今年もウエハー価格の上昇見通しを示していることは好意的に捉えられているようだ。

<6594> 日本電産 16805 -310伸び悩み反落。前日に第1四半期決算を発表、営業益は466億円で前年同期比20.0%
増、ほぼ市場予想並みの着地に。通期予想は従来の1900億円から1950億円に上積み、依然として市場予想を100億円程度下回るが、為替想定が1ドル=100円など引き続き保守的と捉えられる。好決算ではあるが、サプライズは限定的で、短期的な出尽くし感が先行したようだ。


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