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日本電産、日産自、コーセーなど

本日の注目個別銘柄
<6594> 日本電産 15870 +120反発で年初来高値。前日に決算発表し、前3月期営業益は1386億円で前期比16.9%減、従来計画の1450億円を下振れた。構造改革費用の計上が上振れたことが背景で、実質的には想定線をやや超過となった。一方、今3月期は1750億円で同26.2%増を見込む。市場予想を200億円近く下回る水準だが、売上見通しは市場予想よりも強く、保守的なガイダンスと受け止められた。本日の決算説明会で評価向上期待へ。

<7201> 日産自 904.9 -37.7大幅続落。本日にも前3月期業績予想を大幅に下方修正すると一部で報じられており、警戒材料視された。2月には営業益予想を従来の5400億円から前期比22%減の4500億円に下方修正したが、これに続く下振れとなるもよう。主力の北米市場や中国市場で売上減少が止まらないことが背景。なお、先週には、2019年の世界生産計画は15%減 と報じられたが、会社側では否定コメントを発表している。

<4922> コーセー 20490 -850大幅続落。19年3月期営業利益は530億円程度となり、前期比1割増えたもようとの観測報道が伝わっている。5期連続で過去最高となったが、従来予想の560億円は未達とされている。市場コンセンサスは会社計画をやや上回る水準であった。採算がいい北米子会社の化粧品販売が伸び悩んだことが下振れの背景とされている。なお、訪日客向けは底堅く推移しているほか、中国需要も2-3月に復調とされている。

<7276> 小糸製 6590 -260大幅続落。前日に19年3月期の決算を発表している。営業利益は1015億円で前期比2.2%減益、会社計画の980億円は上回ったものの、ほぼ市場予想の並みの水準となった。国内やアジアが苦戦する形になっている。一方、20年3月期は920億円で同9.4%減益の予想、市場予想を200億円程度下回っている。例年保守的な傾向となっているが、想定外の減益ガイダンスをネガティブに捉える動きが先行。

<6747> KIHD 389 +80ストップ高比例配分。親会社の小糸製作所<7276>がTOBを実施して完全子会社化を目指すとし、同社はTOBに賛同の意を表明と発表している。TOB価格は455円であり、前日終値309円に対して47%のプレミアムとなっている。TOB成功後は上場廃止となる見通しで、TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。公開買い付け期間は4月24日から6月12日までとしている。

<7309> シマノ 16830 -1520急反落。前日に第1四半期決算を発表。営業益は163億円で前年同期比3.8%減、通期計画は2ケタ増となっており、やや伸び悩む形でのスタートに。中国市場での販売低調などが響いたようだ。会社側では、アジア通貨高による営業外費用の発生を要因に経常益以下を下方修正、通期経常利益は730億円から711億円に減額した。株価は高値圏にあり、買い手掛かりの乏しい決算を受けて利食い売りが優勢に。

<5423> 東製鉄 943 +43大幅続伸。前日に19年3月期決算を発表。経常益は173億円で前期比46.7%増、従来計画の155億円を上回る着地。一方、20年3月期は120億円で同30.7%減を見通す。市場予想を50億円程度下回る。ただ、会社計画は保守的との見方が強く、株主還元強化もあって、ポジティブな反応が先行した。前期配当金は従来予想比1円増配で今期も増配計画。発行済み株式数の0.84%を上限とする自社株買いも発表。

<4708> りらいあ 1179 +151急騰で年初来高値。前日に19年3月期の業績修正を発表している。営業利益は53億円の従来予想から55億円、前期比4.0%増に引き上げ、国内での電力やガスの自由化関連に伴う案件が想定以上に好調だったもよう。一方、純損益は31億円の黒字から73億円の赤字に引き下げ。フィリピン子会社の減損計上が背景だが、減損の計上は想定線であったため、悪材料出尽くし感にもつながっているようだ。

<4684> オービック 12830 +660大幅続伸。前日に19年3月期決算を発表。営業益は379億円で前期比17.4%増、会社計画の350億円や市場予想の375億円を上回った。20年3月期は410億円で同8.1%増益の見通し。計画は保守的な傾向が強いなかで、コンセンサス水準の見通しが示されたことで、ポジティブな反応が顕著。今期の増配計画なども発表された。決算を受けて野村證券では、目標株価を11000円から14000円に引き上げた。

<8060> キヤノンMJ 2328 +172急反発で年初来高値。前日発表の第1四半期決算が好感された。営業益は70.2億円で前年同期比88.8%の大幅増、通期計画は前期比1.9%増であり、想定外の好決算と捉えられた。24%の進捗も例年と比較して極めて高水準とみられる。大口顧客向けのSI事業や販売好調なパソコンに付随したシステム構築などの売上が伸びたもよう。ITソリューションの好調とミックスの改善で、収益率は高まる形に。


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