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個人投資家を排除する呼値変更

Miniトピック
先週、東証は一部の銘柄につき呼値の単位を縮小した。しかし、予想通りというべきか、個人投資家には不評である。まず、単純に0.1円という単位による表示は見づらい。板の表示も0.1円刻みで縦に長く表示され、その範囲でいくらに何株注文があるというのを見ても全体を把握することはできない。今回の変更は、小さな値幅で大量の資金を使って高速で取引を繰り返し利益を積み上げていくタイプである短期専門のヘッジファンド等には極めて好都合だが、個人には全くメリットはない。超高速回線・超高性能PCを使って遅い回線の個人の注文に割り込むことすらできるヘッジファンド等のアルゴリズム取引は、個人が人間の力では認識できない間に取引を終えて利益を上げている。今回の呼値変更はより一層その傾向を強めるものだ。
 米国では超高速取引の規制が検討されているのに、なぜか日本では逆にそのような主体に便宜を図っていく方向にあるように見える。
 圧倒的な武器と資金力を背景にアルゴリズムによる超高速取引が跳梁跋扈する市場では、カモになるしかない個人投資家の多くはやがて遠ざかって行くことになるだろう。
 東証は今後も呼値縮小の対象を広げることを検討しているようだが、日本の個人投資家の視点と米国での議論も踏まえて慎重に再検討すべきではないだろうか。
 取引参加者全員に呼値縮小のメリットがあるのは、みずほFGのように大型・低位株で一日中1円動くか動かないかというような限られた銘柄のみである。

<YU>

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