米英大手金融機関の収益見通し悪化の可能性
[16/06/29]
提供元:株式会社フィスコ
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報道によると、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは28日、英国の欧州連合(EU)離脱を受けて、英国の銀行システムの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に引き下げたことを発表した。同社はまた、英国がEUから離脱することによって英大手銀行の収益性は低下すると指摘し、大手金融機関12行の格付け見通しを引き下げた。
28日の欧米市場では、リスク回避のポンド売りが縮小し、ポンド・ドルは一時1.3419ドルまで買われる場面があったが、英大手金融機関の格付け見通し引き下げを嫌ってポンドは伸び悩んだ。英国とEUの貿易・通商に関する今後の見通しは不透明であるとみられているが、英国のEU離脱は米大手金融機関の収益を圧迫する可能性がある。世界経済の成長鈍化への懸念が再び高まっていることから、米英大手金融機関の収益見通しは悪化し、金融市場の不確実性を高める一因となるかもしれない。
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28日の欧米市場では、リスク回避のポンド売りが縮小し、ポンド・ドルは一時1.3419ドルまで買われる場面があったが、英大手金融機関の格付け見通し引き下げを嫌ってポンドは伸び悩んだ。英国とEUの貿易・通商に関する今後の見通しは不透明であるとみられているが、英国のEU離脱は米大手金融機関の収益を圧迫する可能性がある。世界経済の成長鈍化への懸念が再び高まっていることから、米英大手金融機関の収益見通しは悪化し、金融市場の不確実性を高める一因となるかもしれない。
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