ドル高・人民元安継続でインフレ見通しに不透明感も
[16/12/30]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
Miniトピック
市場関係者の間では、2017年に米連邦準備理事会(FRB)は3回利上げを行うと予想されているが、既定路線ではないとの見方も少なくない。インフレが2%レベルに届かない状況が続いた場合、FRBは追加利上げを定期的に行うことは難しくなるとの指摘は多く、この動きはドル売り材料となる。
米10年債利回りは米大統領選が行われた11月8日時点の1.85%近辺から12月15日には一時2.64%近辺まで上昇した。トランプ次期米政権が計画している経済・財政政策はインフレを加速させるとの思惑が広がったことが米長期債利回りの上昇を促す要因だったが、ドル高や利上げが経済に与える影響を考慮した場合、市場関係者の間からは「インフレ率が2%レベルをしっかりと上回っていくかどうかはっきりしない」との声が聞かれている。
人民元安がインフレ動向に与える影響は無視できないとの見方もあり、米インフレ加速につながる新たな材料が提供されるまではリスク選好的なドル買いはやや抑制される可能性がありそうだ。
<MK>
米10年債利回りは米大統領選が行われた11月8日時点の1.85%近辺から12月15日には一時2.64%近辺まで上昇した。トランプ次期米政権が計画している経済・財政政策はインフレを加速させるとの思惑が広がったことが米長期債利回りの上昇を促す要因だったが、ドル高や利上げが経済に与える影響を考慮した場合、市場関係者の間からは「インフレ率が2%レベルをしっかりと上回っていくかどうかはっきりしない」との声が聞かれている。
人民元安がインフレ動向に与える影響は無視できないとの見方もあり、米インフレ加速につながる新たな材料が提供されるまではリスク選好的なドル買いはやや抑制される可能性がありそうだ。
<MK>