欧州復興基金合意でユーロの先安観は後退か
[20/07/22]
提供元:株式会社フィスコ
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欧州連合(EU)首脳会議で、欧州復興基金について合意に達したことから、EUの行政執行機関である欧州委員会は債券を発行し、EU加盟国共同で基金の原資を調達することになった。基金総額は7500億ユーロで、返済不要の補助金は3900億ユーロ、3600億ユーロは低利融資で供与される。一部報道によると、イタリアは初期の見積もりで補助金約820億ユーロ、低利融資約1270億ユーロを受け取ると予想されているようだ。
また、復興基金の約3分の1は気候変動対策に充てられる予定となっている。
市場関係者の間からは、「欧州諸国の債務問題は解決されていないものの、債務状況の悪化に対する市場の懸念は多少緩和された」との声が聞かれている。新型コロナウイルスの感染流行は終息していないが、ウイルスワクチンの開発が進展していることや、イタリア経済の持続的な回復への思惑があることから、一部の市場関係者は
「ユーロの先安観はやや後退し、短期的にはもう一段のユーロ高(米ドル安)に振れる可能性がある」と指摘している。
<MK>
また、復興基金の約3分の1は気候変動対策に充てられる予定となっている。
市場関係者の間からは、「欧州諸国の債務問題は解決されていないものの、債務状況の悪化に対する市場の懸念は多少緩和された」との声が聞かれている。新型コロナウイルスの感染流行は終息していないが、ウイルスワクチンの開発が進展していることや、イタリア経済の持続的な回復への思惑があることから、一部の市場関係者は
「ユーロの先安観はやや後退し、短期的にはもう一段のユーロ高(米ドル安)に振れる可能性がある」と指摘している。
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