日立がアニメのようなロボットを福島第一原発に投入
[14/03/11]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
東日本大震災から今日で3年。
日立製作所<6501>と日立GEニュークリア・エナジーは10日、東京電力<9501>福島第一原発の廃炉作業を想定した新型ロボットを開発したと発表した。
水中で水平及び垂直の壁面の走行・遊泳を両立できるロボット(クローラ)と、直径100mmの配管の中やでこぼこのある場所を安定走行できる形状変化型ロボット(クローラ)の2種類で、姿勢や形状を変化させつつ、人が作業することのできない狭隘空間であっても障害物を回避しながら移動でき、遠隔で広い範囲を調査できるという。
今後、資源エネルギー庁が実施している補助事業を通じて、福島第一原発の核燃料取り出しに向け、建屋内の冷却水の漏洩箇所や燃料状態の調査に活用する予定。
福島第一原発では、冷却のために圧力容器内に水を継続的に注入しているが、冷却水の一部は圧力容器から格納容器を経て建屋内で漏洩し、放射性物質を含む汚染水となっている。安倍首相がオリンピック招致の際、「汚染水は完全にコントロールできています」と言及したが、その言葉を現実のものにするためにも汚染水の漏洩を減らすことが急務となっている。一日一秒でも早く、放射線量が高く人が作業することのできない建屋内での漏洩箇所を特定し補修・止水できるように、これらのロボットの早期実用化が望まれる。
<YU>
日立製作所<6501>と日立GEニュークリア・エナジーは10日、東京電力<9501>福島第一原発の廃炉作業を想定した新型ロボットを開発したと発表した。
水中で水平及び垂直の壁面の走行・遊泳を両立できるロボット(クローラ)と、直径100mmの配管の中やでこぼこのある場所を安定走行できる形状変化型ロボット(クローラ)の2種類で、姿勢や形状を変化させつつ、人が作業することのできない狭隘空間であっても障害物を回避しながら移動でき、遠隔で広い範囲を調査できるという。
今後、資源エネルギー庁が実施している補助事業を通じて、福島第一原発の核燃料取り出しに向け、建屋内の冷却水の漏洩箇所や燃料状態の調査に活用する予定。
福島第一原発では、冷却のために圧力容器内に水を継続的に注入しているが、冷却水の一部は圧力容器から格納容器を経て建屋内で漏洩し、放射性物質を含む汚染水となっている。安倍首相がオリンピック招致の際、「汚染水は完全にコントロールできています」と言及したが、その言葉を現実のものにするためにも汚染水の漏洩を減らすことが急務となっている。一日一秒でも早く、放射線量が高く人が作業することのできない建屋内での漏洩箇所を特定し補修・止水できるように、これらのロボットの早期実用化が望まれる。
<YU>