NYの視点:米製造業、累積需要の拡大まだ見られず
[14/04/02]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
米供給管理協会(ISM)が発表した3月のISM製造業景況指数は53.7と、2月の53.2から上昇し年初来で最高となった。50を上回る活動の拡大は10ヶ月連続。全米製造業の活動指数の先行指標となるシカゴ購買部協会景気指数の3月分が昨年8月以来の低水準にとどまったため警戒感が強まっていたが、結果を受けて若干安心感がひろがった。しかし、市場予想の54.0には満たなかった。
項目の中では、主要項目である新規受注が55.1と、年初来で最高となった。一方、雇用項目は9カ月連続で拡大を示す50を上回ったものの過去9カ月間で最低に落ち込んだ。投資家やエコノミストは天候の改善にともなう累積需要の大幅な拡大を期待しているが、いまだその兆候は見られない。また、世論調査の中でも企業が依然、天候による影響を懸念していることが明らかになった。こういった結果が、イエレンFRB議長の発言「経済には当面、異例なサポートが必要である」につながったと考えられる。
景気指数:53.7(2月53.2)
仕入れ価格:59.0(60.0)
生産:55.9(48.2)
新規受注:55.1(54.5)
受注残:57.5(52.0)
入荷遅延:54.0(58.5)
在庫:52.5(52.5)
顧客在庫:42.0(46.5)
雇用:51.1(52.3)
輸出:55.5(53.5)
輸入:54.5(53.5)
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