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ソニー、「選択と集中」加速で復活なるか

注目トピックス 経済総合
ソニー<6758>は16日、ゲーム事業子会社のソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が保有するゲームソフト大手のスクウェア・エニックス・ホールディングス(スク・エニHD )<9684>の普通株式全てをSMBC日興証券に譲渡することを発表した。
譲渡する株式は952万株で、スク・エニHD発行済み株式の8.25%に当たる。2014年4〜6月期決算に譲渡益約48億円をその他の収益として計上する見込みとしている。
なお、2014年度通期の連結業績見通しについては、2013年度通期連結業績と合わせて2014年5月14日に開示する予定とした。
2001年、映画「ファイナルファンタジー」の失敗で経営不振に陥ったスクウェアの第三者割当増資をSCEが引き受け、149億円で同社株を取得した。その後、2003年4月にスクウェアとエニックスが合併し、SCEは現スクエニHDの第3位の株主となった。
SMBC日興証券の取得は仲介業務によるもので、株式は別の投資家に移る見通しだという。
ソニーは2014年3月期の当期純利益を従来予想である300億円の黒字から1100億円の赤字に下方修正した。そこで、パソコン事業の売却やテレビ事業の分社化、大規模なリストラなどを行い、モバイル、デジタルイメージング、ゲームといった伸びる余地のある事業への「選択と集中」を進め経営改善に努めている。また、保有資産の見直しも進めており、東京・品川の旧本社ビルなどの売却にも踏み切っている。
SCEは16日、据え置き型ゲーム機「プレイステーション(PS)4」の世界累計販売台数が4月6日時点で700万台以上になったと発表し、黒字化についてもPS3に比べてはるかに早く実現できるとの認識を示した。
ソニーは復活できるのか、PS4の売れ行きとともに注目したい。




<YU>

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