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美白化粧品を使った顧客の肌がまだらに白くなる「白斑」被害が相次いだ問題を受け、カネボウ化粧品と親会社の花王<4452>は21日、より厳しくかつ広範囲に安全性を確認する新たな安全基準を公表した。
花王グループの化粧品の安全基準に基づくカネボウ化粧品の「新安全基準」では、化粧品についての情報だけでなく、化学品・食品・家庭用品など異分野の情報まで収集し、各分野の最新情報を活用して原料の安全性を確認する。また、試験可能な最大の濃度での評価をし、一般の試験法よりも検知力の高い独自開発の試験法も用い、原料の安全性を徹底的に見極め、基準をクリアした原料だけを使用する。人にも環境にもやさしい原料を見極める。
人工皮膚や培養細胞での確認後、すべての製品はパッチテストやアレルギーテスト、ノンコメドジェニックテスト、敏感肌向けのスティンギングテストなどで肌への刺激がないことを確認する。
製品の発売前には、これまでよりも大規模×長期間でのモニター実使用テストを行い、肌にトラブルが起きないことを確認。実際の使用実態もアンケートなどで確認し、誤使用を含め、想定外の使用法についても把握し、単品での使用試験だけでなく、複数アイテムを同時に使用する場合を考慮した使用試験も実施する。
購入時には、顧客の肌の状態を確認し、おすすめの化粧品やその使用方法などのカウセリングを行う。化粧品の使い方などを電話で相談できる「お肌の相談室」を2014年7月に花王の顧客対応センターに開設するほか、5月下旬からは店頭で「お客さまの声聴き活動」を始める。
商品販売後は、顧客や医療機関からの情報は一件一件詳細を確認し、安全性点検に活かすという。
昨年7月の美白化粧品の自主回収発表後に判明した「白斑」の発症者は、3月末時点で約1万8700人にのぼる。
肌に直接つけるものであるだけに、このような問題が発生する前からこれぐらいの安全管理は行っておいてしかるべきだったと思われるが、カネボウ化粧品は再発防止に向け発売前から発売後まで安全性への取り組みを強化することをアピールすることで顧客からの信頼回復を図る。




＜YU＞