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パナソニックのサイトで会員情報が7.8万件流出か

注目トピックス 経済総合
パナソニック<6752>は23日、同社が運営する会員サイトにおいて外部から不正アクセスがあり、7万8361件の顧客の個人情報が閲覧された可能性があると発表した。
不正アクセスが確認されたのは、商品情報やポイントなどを確認できる会員サイトの「CLUB Panasonic(クラブパナソニック)」(会員数約650万人)。
同社によると、4月18日に外部からの不正ログインの形跡があったため社内調査を実施したところ、「CLUB Panasonic」に対して不特定多数のIPアドレスから断続的で機械的なログイン要求があり、3月23日から4月21日の間に合計460万件を超える不正なログイン試行が確認されたという。
閲覧された可能性のある個人情報は、氏名、住所、電話番号、性別、生年月日、ログインID、 メールアドレス、ニックネームで、このほか顧客が登録していれば、携帯電話用メールアドレスや職業、居住状態、家族構成なども閲覧された可能性がある。
同社は不正ログインされた可能性のあるアカウントに対して不正ログインが行われたID とパスワードでのログインを停止し、該当する顧客にはメールを配信しパスワードの変更を依頼した。
また同社は、今回不正ログイン試行に使われたID・パスワードは「CLUB Panasonic」で使用を認められていないものも多数含まれていることから、他社サービスから流出したIDやパスワードを利用している可能性が高いと想定している。そのため複数のサイトで同一のID やパスワードを使っている場合は、それらの変更も推奨している。
今後の対応としては、ログイン時に機械的なログイン要求を防止するため画像認識機能を追加実装するほか、ホームページ上で「他のサービスと同じパスワードを使わない」、「定期的にパスワードを変更し、過去に使用したものは極力使用しない」、「第三者が容易に推測できるパスワードを使用しない」という3点の注意喚起を予定している。
企業としてはなるべく多くの顧客情報を入手して今後の商品開発などに活かしていきたいのだろうが、個人の意志に反して多くの必須項目を作ることで、このような不正アクセスが行われた場合の被害や批判も大きくなってしまう。企業は、安全管理の面において顧客情報の収集・管理について今一度見直さなければならないかもしれない。




<YU>

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