パイオニアの選択やいかに
[14/05/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
パイオニア<6773>がオーディオコンポ、ブルーレイディスク(BD)プレーヤー、ホームシアターシステムなどの音響・映像(AV)機器事業の売却を検討していることが15日、分かった。
同社は、業界で初めて家庭用レーザーディスクやDVDカーナビゲーションを商品化するなどAV機器を得意としてきたが、インターネットを通じた音楽・動画配信の普及や新興国メーカーとの価格競争などで、AV機器事業の収益は低迷している。5月12日に発表された2014年3月期通期の連結業績によると、AV機器事業の2013年度の売上高は1080億円と全体の5分の1を占めるが、営業利益は9100万円だった。
同社は、世界シェア首位のDJ機器などを除いて売却し、主力のカーナビなど車載機器事業に注力して業績の回復を図る。
海外事業の拡大を狙う船井電機<6839>などと交渉を進めているもようで、2014年度中に売却を完了させる方針だという。
しかし、同社は15日のAV事業売却に関する一部報道に対し、「ホームAV事業の抜本的見直しについて、子会社株式の一部売却を含めた協業等、様々な選択肢を考慮し検討しているが、船井電機を含め、特定の相手との間で決定した事実は何も無い」とコメントしている。
日本の電機メーカーが揃って厳しい経営を強いられている今、報道が事実であろうとなかろうと経営戦略について難しい選択を迫られていることに変わりはないだろう。
<YU>
同社は、業界で初めて家庭用レーザーディスクやDVDカーナビゲーションを商品化するなどAV機器を得意としてきたが、インターネットを通じた音楽・動画配信の普及や新興国メーカーとの価格競争などで、AV機器事業の収益は低迷している。5月12日に発表された2014年3月期通期の連結業績によると、AV機器事業の2013年度の売上高は1080億円と全体の5分の1を占めるが、営業利益は9100万円だった。
同社は、世界シェア首位のDJ機器などを除いて売却し、主力のカーナビなど車載機器事業に注力して業績の回復を図る。
海外事業の拡大を狙う船井電機<6839>などと交渉を進めているもようで、2014年度中に売却を完了させる方針だという。
しかし、同社は15日のAV事業売却に関する一部報道に対し、「ホームAV事業の抜本的見直しについて、子会社株式の一部売却を含めた協業等、様々な選択肢を考慮し検討しているが、船井電機を含め、特定の相手との間で決定した事実は何も無い」とコメントしている。
日本の電機メーカーが揃って厳しい経営を強いられている今、報道が事実であろうとなかろうと経営戦略について難しい選択を迫られていることに変わりはないだろう。
<YU>