政治から読み解く【経済と日本株】:山井和則氏「年金制度が安心と言っても・・・」
[14/06/04]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
民主党衆議院議員の山井和則氏が「社会保障調査会で年金財政検証について厚生労働省からヒアリング。運用利回り4.2%など、楽観的過ぎる前提で、年金制度が安心、と言っても誰も信用しません。」とツイートしている。
昨日、厚生労働省が公的年金の長期的な財政についての8つの見通しを発表した。様々な内容が話題となっているが、やはり「運用利回り4.2%」という数字に関しての疑問が多いようだ。名目運用利回りで4.2%という数字は、米カルパース7%台など先進国と比較すると低い利回りである。とはいえ、この低金利の日本で4.2%を想定するのは至難の業と言えよう。
国債中心ではもちろん歯が立たないため、株式やREITなど運用の幅を広げようとしているが、変額年金保険の特別勘定での分散型ポートフォリオだと平均4%くらい(もっともここから運用に関わる手数料がひかれるが)。株式の割合を増やす議論が足元の話題となっているが、仮に海外勢の浴びせ売りなどで中長期的に日本株が下落するケースなどは想定していないだろう。市場からすれば年金系のロング資金が流入することはウェルカムだが、株式投資のウェートを増やす以上、損失リスクも大きくなることは頭に残しておきたい。
<MT>
昨日、厚生労働省が公的年金の長期的な財政についての8つの見通しを発表した。様々な内容が話題となっているが、やはり「運用利回り4.2%」という数字に関しての疑問が多いようだ。名目運用利回りで4.2%という数字は、米カルパース7%台など先進国と比較すると低い利回りである。とはいえ、この低金利の日本で4.2%を想定するのは至難の業と言えよう。
国債中心ではもちろん歯が立たないため、株式やREITなど運用の幅を広げようとしているが、変額年金保険の特別勘定での分散型ポートフォリオだと平均4%くらい(もっともここから運用に関わる手数料がひかれるが)。株式の割合を増やす議論が足元の話題となっているが、仮に海外勢の浴びせ売りなどで中長期的に日本株が下落するケースなどは想定していないだろう。市場からすれば年金系のロング資金が流入することはウェルカムだが、株式投資のウェートを増やす以上、損失リスクも大きくなることは頭に残しておきたい。
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