あと数年でミドリムシ100%のバイオディーゼル燃料が軽油に置き換わるか
[14/06/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
いすゞ自動車<7202>とバイオベンチャーのユーグレナ<2931>は25日、藻類と動物の性質を併せ持つ単細胞生物「ミドリムシ」を原料にした軽油を100%代替できる次世代バイオディーゼル燃料の実用化に向けた共同研究「DeuSEL(デューゼルプロジェクト)」に着手すると発表した。2018年までに技術の確立を目指す。
「DeuSEL」とはDIESEL(ディーゼル)と euglena(ユーグレナ)を組み合わせた造語で、ユーグレナ社が世界で初めて量産に成功したミドリムシ由来のバイオディーゼル燃料を表すいすゞとユーグレナ社の共同で取得した商標。
共同研究の第1弾として、「DeuSEL」を使って7月1日からいすゞの藤沢工場(神奈川県)でシャトルバスの定期運行を行う。
バイオディーゼルは大豆などの油脂から作る軽油の代替燃料だが、ミドリムシを原料にしても品質的には変わらないため、ミドリムシの大量培養技術を持つユーグレナ社が、耕作地が不要で国土の狭い日本でも安定的な生産が可能ということで、1年前からミドリムシを原料にしたバイオディーゼルの開発に取り組んできた。
現在流通しているバイオディーゼル燃料はスラッジの堆積などでエンジンを傷める恐れがあり、軽油に5%までしか混ぜられない。「DeuSEL」も当初は従来通り軽油と混合して含有率1%から使用を開始し、シャトルバスが不具合を起こさないか見極めながら研究を進めて、2018年までにミドリムシ100%のバイオディーゼル燃料を軽油と置き換える計画だ。
ミドリムシは体長わずか約0.05mmという小さな微生物(藻の一種)だが、高い栄養価を誇り不足している栄養を補う食品としての可能性を持つのみならず、化粧品としての利用や、光合成によって二酸化炭素を吸収して地球温暖化対策に役立つ可能性、航空機向けのバイオジェット燃料など次世代の燃料としても注目されており、いろいろな可能性を持つものとして様々な分野で研究が進んでいる。
数年先のことではあるが、小さなミドリムシの大きな可能性に期待したい。
<YU>
「DeuSEL」とはDIESEL(ディーゼル)と euglena(ユーグレナ)を組み合わせた造語で、ユーグレナ社が世界で初めて量産に成功したミドリムシ由来のバイオディーゼル燃料を表すいすゞとユーグレナ社の共同で取得した商標。
共同研究の第1弾として、「DeuSEL」を使って7月1日からいすゞの藤沢工場(神奈川県)でシャトルバスの定期運行を行う。
バイオディーゼルは大豆などの油脂から作る軽油の代替燃料だが、ミドリムシを原料にしても品質的には変わらないため、ミドリムシの大量培養技術を持つユーグレナ社が、耕作地が不要で国土の狭い日本でも安定的な生産が可能ということで、1年前からミドリムシを原料にしたバイオディーゼルの開発に取り組んできた。
現在流通しているバイオディーゼル燃料はスラッジの堆積などでエンジンを傷める恐れがあり、軽油に5%までしか混ぜられない。「DeuSEL」も当初は従来通り軽油と混合して含有率1%から使用を開始し、シャトルバスが不具合を起こさないか見極めながら研究を進めて、2018年までにミドリムシ100%のバイオディーゼル燃料を軽油と置き換える計画だ。
ミドリムシは体長わずか約0.05mmという小さな微生物(藻の一種)だが、高い栄養価を誇り不足している栄養を補う食品としての可能性を持つのみならず、化粧品としての利用や、光合成によって二酸化炭素を吸収して地球温暖化対策に役立つ可能性、航空機向けのバイオジェット燃料など次世代の燃料としても注目されており、いろいろな可能性を持つものとして様々な分野で研究が進んでいる。
数年先のことではあるが、小さなミドリムシの大きな可能性に期待したい。
<YU>