【中国の視点】世界の自動車市場:独VWがトヨタに迫る勢い、中国シェアがカギを握る
[14/08/05]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
トヨタ自<7203>が発表した今年上期の世界市場での販売台数は510万台となり、前年同期比で3.8%増加した。2年連続で世界トップの座を守った。
一方、トヨタのトップの座が危うくなっているとの見方は浮上。競合のドイツ自動車大手フォルクス・ワーゲン(VW)の今年上期の販売台数が507万台(トラックを含む)になると予測され、トヨタに迫る勢いだと指摘された。また、VWの増加ペースは約5.9%になる見通しで、このままで継続するなら下期にもトヨタを抜いて世界1位の座を獲得するとの見方も出ている。
調査会社であるIHS Automotiveは、中国が世界最大の自動車市場だと指摘し、中国でのシェアが世界市場での順位に大きく影響していると強調した。今年上期の中国での販売台数では、VWが前年同期比18%増の180万台だったのに対し、トヨタは同12%増の46万6000台となった。トヨタにとって今後は中国市場でのシェア拡大が重要な課題になるとも指摘された。
VWは、中国での戦略について、2014-18年の間に計182億ユーロ(約2兆5072億円)を投入し、中国合弁と共同で研究開発センターを整備する計画を示した。これとは対照的に
トヨタの豊田章男社長は、2016年までに新工場の建設を一時停止する方針を示しており、量より質の方を重視する姿勢を強調した。
なお、中国自動車工業協会が発表したデータによると、今年上期の乗用車販売台数は960万台となり、前年同期比で11%増加したという。
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一方、トヨタのトップの座が危うくなっているとの見方は浮上。競合のドイツ自動車大手フォルクス・ワーゲン(VW)の今年上期の販売台数が507万台(トラックを含む)になると予測され、トヨタに迫る勢いだと指摘された。また、VWの増加ペースは約5.9%になる見通しで、このままで継続するなら下期にもトヨタを抜いて世界1位の座を獲得するとの見方も出ている。
調査会社であるIHS Automotiveは、中国が世界最大の自動車市場だと指摘し、中国でのシェアが世界市場での順位に大きく影響していると強調した。今年上期の中国での販売台数では、VWが前年同期比18%増の180万台だったのに対し、トヨタは同12%増の46万6000台となった。トヨタにとって今後は中国市場でのシェア拡大が重要な課題になるとも指摘された。
VWは、中国での戦略について、2014-18年の間に計182億ユーロ(約2兆5072億円)を投入し、中国合弁と共同で研究開発センターを整備する計画を示した。これとは対照的に
トヨタの豊田章男社長は、2016年までに新工場の建設を一時停止する方針を示しており、量より質の方を重視する姿勢を強調した。
なお、中国自動車工業協会が発表したデータによると、今年上期の乗用車販売台数は960万台となり、前年同期比で11%増加したという。
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