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NYの視点:FOMC、サプライズ回避を目指す

注目トピックス 経済総合

米国連邦準備制度理事会(FRB)が開催する年内最後の連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、より多くのエコノミストが今回の会合で、FOMCは異例な低金利に関するフォワードガイダンスを変更すると見ていることが調査で明らかになった。FOMCは経済や雇用の改善を受けて、現行のフォワードガイダンスである「QE終了後も異例な低金利を相当の期間維持する」で「相当な期間」の文言を削除するかどうかを協議することになる。今回の会合ではスタッフの見通しが発表されるほか、イエレンFRB議長の記者会見も予定されており、フォワードガイダンスの変更には「良い機会」との見方も少なくない。

バークレイズ銀行のエコノミストはFOMCが指標に対応する柔軟な方針を示すガイダンスに変更すると見ている。一方、ブルームバーグのエコノミストはFOMCがフォワードガイダンスを維持するかわりに、経済の判断を上方修正するだろうと見ている。バンク・オブ・アメリカは、フォワードガイダンスが変更される場合は市場の反応ができるだけスムースになるような文言を選択するだろうと指摘した。

原油価格の下落や世界経済の回復への懸念に米国株式相場は続落し10月以来の水準に戻している。米連邦準備制度理事会(FRB)へ利上げをとどまるよう要求した「市場からのメッセージ」との見方もある。市場にサプライズを与えないことを最大の目標とするFRBは、文言を変更した場合にも、イエレンFRB議長が利上げが「経済指標次第」であり「急く必要がない」姿勢を市場に説得していくことになる。米有力債券ファンド運用会社パシフィック・インベストメント・マネジメント(ピムコ)の元最高投資責任者(CIO)ビル・グロス氏はジャナス・キャピタルへ移籍後初めてのインタビューで、「FOMCはインフレが2%に戻るまで利上げをとどまる」との見解を明らかにした。



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