NYの視点:来週は15年の米利上げを織り込むドル買い継続、ギリシャ大統領選最終投票がリスク
[14/12/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
来週は年末年始の祭日を控えて、参加者が限られる。しかし、クリスマス休暇から戻ってきた投資家による新年度に向けた投資の再開でリスク選好の動きが優勢となると考えられる。また、米連邦準備制度理事会(FRB)による2015年度の利上げを織り込むドル買いも継続すると予想される。ギリシャの大統領選挙の最終投票がリスクとなる。
■主な材料
●ギリシャ
29日:ギリシャ大統領選、第2回目の投票(必要支持票180票)
議会の大統領選挙の投票で、連立与党が擁立した元欧州委員のディマス候補の支持票は1回目の160票に続き2回目の投票でも168票にとどまり目標の200票に満たなかった。29日の最終投票でもディマス候補が十分な議員の支持を得られないとサマラス首相は解散・総選挙を強いられる。総選挙になった場合、ユーロ救済策に反対姿勢を示している野党急進左派連合(SYRIZA)が政権を握ることが世界経済や金融のリスクと見られている。
●米国
2日:12月ISM製造業景況指数:予想57.5(11月58.7)
3日:ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁(2015年度の投票権有)、ローゼングレン・ボストン連銀総裁(2015年度の投票権なし)がパネルディスカッションに参加
ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁は2015年度の投票権を有しているが、最近の発言では「2015年度の利上げが理にかなっている」との見解が目立つ。今回の会合でも同様の内容となると、ドル買いを支援する。一方、ローゼングレン・ボストン連銀総裁は2015年度の投票権を有しないがハト派として知られており、低いインフレを強調するとドル買いも限定的となる。
●中国
31日:12月HSBC製造業PMI確定:予想49.5(速報49.5)
1日:12月製造業PMI:予想50.0(11月50.3)
3日:12月非製造業PMI:(11月53.0)
●地政学的リスク
ウクライナ紛争
ガザ紛争
イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」
シリア
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