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中国:偽アップルウォッチ出現、製品発表会からわずか24時間後

注目トピックス 経済総合
アップルのティム・クックCEO(最高経営責任者)が今月9日、米サンフランシスコで開かれた新製品発表会で、満面の笑みを浮かべながら、腕時計型端末「アップルウォッチ(Apple Watch)」の発売日(4月24日に発売、同10日に予約開始)を宣言してからわずか24時間??。深セン市内の携帯ショップで発売前の「アップルウォッチ」がすでに売られているとして物議を醸している。もちろん販売されているのは、中国語で「山寨機」と呼ばれる模倣品だ。ネットユーザーによって、製品発表会の翌日10日の晩には店頭に並ぶ偽アップルウォッチが撮影された。商魂逞しい中国人には、ただただ脱帽するしかない。投稿された写真にはダークブラウンとオレンジ色の偽アップルウォッチが3体映っている。複数の中国メディアが12日付で報じた。
この偽アップルウォッチを巡っては、アップルの基本ソフト「iOS」ではなく、グーグルの基本ソフト「アンドロイド(Android)」が搭載されているとの情報もある。すでに「アンドロイド」を搭載したスマートウォッチは、韓国のサムスン電子やLG電子、中国の華為技術(ファーウェイ)などが生産している。今回出現した山寨版「偽アップルウォッチ」の外観は、これから発売される「アップルウォッチ」のデザインを剽窃しているものの、中身は「アンドロイド」で操作するというシロモノだ。
ニセモノ天国の中国では、人気商品の海賊版が出回るのは珍しいことではない。過去にも発売前の最新型「iPhone」の模倣品が売られることはあった。だが今回のように、製品発表会の翌日に、製品が出回るのは前代未聞。商魂逞しい中国人に脱帽するしかないといった感じだ。
一方、本家本元の腕時計型端末「アップルウォッチ」は、中国でも4月24日に同時発売される。アップル側も中国市場を重視するスタンスを示している。10日の新製品発表会では、インターネット中国大手、騰訊HD(テンセント:700/HK)のコミュニケーションアプリ「微信」を用いて、アップルウォッチのコミュニケーション機能を紹介。「微信」のスタンプなどが活用され、使用感は携帯電話端末と差異がないことを強調した。またEコマース中国大手の阿里巴巴集団(アリババ・グループ)は、「自社のオンライン決済システム『支付宝』がアップルウォッチで使用可能になる」と発表している。

【亜州IR】



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