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本土との融合による出来高急増は「ニューノーマル」=香港取引の李総裁

注目トピックス 経済総合
香港交易所(388/HK)の李小加・行政総裁は22日、台北で開催されたフォーラムの席上、中国本土と香港マーケットの融合が進むなか、売買代金の高水準が「ニューノーマル」になっているとの認識を示した。
李・行政総裁は、上海と香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)解禁について、「上昇トレンド入りの契機になった」と指摘。「本土個人投資家と国際投資家の融合による“化学反応”は大きくなる一方」と語った。
化学反応の一つは商いの急増。4月以降、1日当たり売買代金は2000億香港ドルを超え、2007年のピークを上回る水準に膨らんだ。売買代金の急増に伴う香港取引所のシステム負荷に関し李・行政総裁は、「すでに5000億〜6000億香港ドルの売買代金を想定したシステムを準備している」と説明。「こうした準備をするのも、売買代金の高水準が“ニューノーマル”になっていることが前提」とコメントした。
上海に続き、次は深センとの相互乗り入れが解禁される予定であるため、今後も本土との融合が加速していく流れだ。膨大な中国本土の資金に注目が集まるなか、李・行政総裁は「中国本土では30兆米ドルの資産が銀行、5兆米ドルの資産が債券市場、7兆米ドルの資産が株式市場にそれぞれ待機している。これだけの資産が今後、世界に配分されていく過程では、多くのビジネスチャンスが生まれる」と指摘。本土マネーの潜在力の大きさを強調した。

【亜州IR】



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