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(中国)クレジットの返済遅れ、44.2%が経験=消費者アンケート調査

注目トピックス 経済総合
クレジットカードに関して行った消費者アンケート調査で、回答者全体の44.2%が支払いの延滞を経験していた実態が明らかになった。調査サイト「民意中国網」とアンケートサイト「問巻網」を通じて、2026人を対象に、中国青年報社会調査センターが2026人に聞いたもの。カード会社の審査の甘さや、利用限度額の安易な引き上げに懸念を示す回答が多くみられたという。中国青年報が21日付で伝えた。
回答者2026人のうち、クレジットカード保有者の比率は88.8%。年代別では、90年代生まれが4.3%、80年代生まれが37.5%、70年代生まれが34.8%の比率だった。カード保有者に保有枚数を聞くと、1枚が27.7%、2枚が28.8%、3枚が16.3%、4枚が7.0%、5枚以上が8.9%という比率。返済遅れを経験した人は、回答者全体の44.2%を占め、そのうち6.3%が返済遅れを繰り返していた。また32.0%が「クレジットの返済を遅延している知人が多い」と回答している。
返済遅れが多い理由としては、クレジット会社側に問題があると認識している消費者が多い。クレジット会社が顧客に対して設定する利用限度額について、「額が大きすぎる」と答えた人は67.8%。さらに回答者の76.8%が、この対策として「個人信用評価システムの見直し」を求めている。
実際、クレジット会社の審査は甘い傾向にあるようだ。北京市の飲食店で働くアルバイト従業員の女性は、働き始めた当時にクレジット返済を3カ月滞らせた。個人の信用記録に傷がつくことを懸念した彼女だが、返済をすますと、利用限度額がカード会社によって引き上げられていることに気付いた。また同じように返済遅延があった友人は、別会社で新しいカードを作成。そのカードを使って現金を借り、遅延分の支払いを済ませたという。
中国人民銀行(中央銀行)の発表によれば、中国国内で発行されたクレジットカードの累計枚数は、2014年6月末時点で4億2200万枚。同年3月末と比べて2.02%増えた。一方で、半年以上の滞納となっているクレジット債務は、同年6月末時点で321億2400万人民元(約6272億円)。同年3月末比で13.94%膨らんだ。

【亜州IR】



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