中国:株価急落で追証発生する投資家が増加、信用取引リスク露呈
[15/06/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
中国本土マーケットでは足元の株価急落を受け、多くの投資家が信用取引で追証発生を余儀なくされている。ある証券会社では、信用取引を利用している顧客の約2割で、保証金の追加差し入れを迫られている状況。追証解消のための処分売りが加速し、一段の株安が進むと懸念されている。現地メディアが29日伝えた。
本土マーケットは昨年末以降、信用取引の急速な規模拡大を原動力に株価が急上昇していた。信用取引残は直近1年で約5倍に膨らみ、今年5月には2兆人民元(約40兆円)の大台を突破している。
ただ、先週に入り急速な株安が進むなか、信用取引の過熱に伴うリスクが露呈し始めた格好だ。投資家による自主的な損切りや、証券会社による強制決済が増えているという。信用取引残は今月18日に2兆2700億人民元のピークを付けた後、翌19日には約1カ月ぶりに減少に転じた。その後も減少が続き、26日時点で2兆1500億人民元まで縮小している。
当局もかねて、信用取引の急速な規模拡大には警戒感を強めていた。中国証券監督管理委員会は今月12日、信用取引規定の改正案を公表し、パブリックコメントを開始。改正案では、各証券会社が扱う信用取引の規模について、純資本の4倍を超えないよう求める方針だ。この水準を超えた場合、新規の融資や貸株が禁止される。
なお、上海総合指数は今月12日、約7年ぶりとなるザラ場高値の5178.19ポイントに到達。ただ、その9営業日後の26日には、ザラ場で4139.53ポイントまで下落し、下落率が1000ポイントにも達した。26日の上海総合指数は7.4%安と、今年2番目のきつい下げを記録している。
【亜州IR】
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本土マーケットは昨年末以降、信用取引の急速な規模拡大を原動力に株価が急上昇していた。信用取引残は直近1年で約5倍に膨らみ、今年5月には2兆人民元(約40兆円)の大台を突破している。
ただ、先週に入り急速な株安が進むなか、信用取引の過熱に伴うリスクが露呈し始めた格好だ。投資家による自主的な損切りや、証券会社による強制決済が増えているという。信用取引残は今月18日に2兆2700億人民元のピークを付けた後、翌19日には約1カ月ぶりに減少に転じた。その後も減少が続き、26日時点で2兆1500億人民元まで縮小している。
当局もかねて、信用取引の急速な規模拡大には警戒感を強めていた。中国証券監督管理委員会は今月12日、信用取引規定の改正案を公表し、パブリックコメントを開始。改正案では、各証券会社が扱う信用取引の規模について、純資本の4倍を超えないよう求める方針だ。この水準を超えた場合、新規の融資や貸株が禁止される。
なお、上海総合指数は今月12日、約7年ぶりとなるザラ場高値の5178.19ポイントに到達。ただ、その9営業日後の26日には、ザラ場で4139.53ポイントまで下落し、下落率が1000ポイントにも達した。26日の上海総合指数は7.4%安と、今年2番目のきつい下げを記録している。
【亜州IR】
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