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(中国)長江デルタに不良債権圧力、製造業や卸売・小売で業況悪化

注目トピックス 経済総合
長江デルタが不良債権の主な発生源となっている。同地域は経済活動、金融が中国で最も活発。ただ、2011年以降は経済成長が鈍化し、経営者が失踪する事例などが相次いでいる。なかでも銀行業の不良債権比率は、浙江省が中国で最も高い。4大会計事務所の一角を占めるKPMGが22日に発表した報告した「2015年中国銀行業調査報告」に記された。

長江デルタで抱える不良債権は、建設銀行だけで2014年末時点で393億人民元(約7834億円)に上る。建設銀行全体の不良債権の34.74%が集中する形だ。長江デルタでの建設銀行の不良債権比率は2.09%。建設銀行全体の1.19%より0.9ポイントも高い(=悪い)比率だ。

業種別では、主に製造業、卸売・小売向け融資の不良化リスクが大きい。鉄鋼、セメント、板ガラス、電解アルミニウムなど過剰生産設備を抱える従来型産業を中心に経営環境の悪化が進んだためだ。製品価格の長期低迷、環境保護分野への投資負担増なども重しとなっている。このほか、珠江デルタ、環渤海湾の両エリアでも、不良債権の問題が浮上してきたという。

【亜州IR】



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