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香港大富豪の李嘉誠氏:中国資産再び売却、上海複合施設最高3990億円で提示

注目トピックス 経済総合
香港実業家の李嘉誠(リー・カシン)氏が上海市の大型複合施設「世紀匯」を売却するもようだ。同施設は現在、李氏傘下のデベロッパー長江実業地産(1113/HK)が保有する。海外のファンドなどが買収に関心を示しているもようで、提示価格は最高で200億人民元(約3990億円)に達する見通しという。京華時報が31日伝えた。
「世紀匯」は浦東新区・陸家嘴エリアに位置する商住複合施設。商業施設(14万平米)、オフィス(2棟13万平米)などから成る。長江グループは2004年、1平米当たり1万2000人民元で開発用地を取得した。
李氏は2013年以降、中国本土の保有物件を相次いで売却。このため一部では、李氏が本土から資金を引き揚げるのでは??との憶測も流れていた。ただ、李氏はこれまで複数回にわたり、引き続き本土経済の先行きを楽観していると述べ、撤退の意向はないと強調している。
一方で、李氏以外にも、香港実業家や香港系企業による本土不動産の売却は後を絶たない。直近では今月14日、劉鑾雄(ジョセフ・ラウ)氏率いる華人置業(127/HK)が本土デベロッパーの恒大地産(3333/HK)に対し、四川省成都市の商住複合物件を売却すると発表した。25日には、香港資本の瑞安房地産(272/HK)が上海市黄浦区のオフィスビル2棟を手放すことを明らかにしている。

【亜州IR】



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