ブラジルのレアル安が止まらず:年初来32%下落、人民元安進行ならより深刻に
[15/08/14]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
ブラジルの通貨レアル安の進行が止まらない。対米ドルの為替レートは昨年12月31日1米ドル=2.6576レアル(終値ベース)から8月13日の1米ドル=3.5192レアル(同)まで下落し、下落幅は32.42%となった。インフレ加速を抑制するため、ブラジル中央銀行が直近6回の金融政策決定会合で連続利上げを実施したが、レアル安の進行を食い止めることができなかった。
ゴールドマン・サックス証券(GS)は、年内1米ドルが4レアル突破すると予測。また、レアル安が一段進行なら、ブラジルの対外債務の償還能力にも悪影響を与えると警戒されている。今度の人民元の対米ドル仲値調整もレアル安を加速させる恐れがあると指摘されている。中国はブラジルの最大貿易相手国であるため、元安進行が低迷するブラジル経済をさらに悪化させる恐れがあるためだ。
なお、最新調査では、通年のインフレ率は9%以上加速し、今年の成長率はマイナス1.80%まで減速すると予測されている。
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ゴールドマン・サックス証券(GS)は、年内1米ドルが4レアル突破すると予測。また、レアル安が一段進行なら、ブラジルの対外債務の償還能力にも悪影響を与えると警戒されている。今度の人民元の対米ドル仲値調整もレアル安を加速させる恐れがあると指摘されている。中国はブラジルの最大貿易相手国であるため、元安進行が低迷するブラジル経済をさらに悪化させる恐れがあるためだ。
なお、最新調査では、通年のインフレ率は9%以上加速し、今年の成長率はマイナス1.80%まで減速すると予測されている。
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