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NYの視点:米著名投資家アイカーン氏がバブル崩壊を警鐘

注目トピックス 経済総合

中国国家統計局が発表した8月の工業部門企業利益は、前年同月比8.8%減少、2011年の調査開始以来、最大の落ち込みを記録した。中国の経済が鈍化するとの懸念を証明する内容となった。同時に世界経済への懸念が広がった。米国の著名投資家カール・アイカーン氏は、「危険が迫っている」と市場に警鐘を鳴らした。同氏は、異例な低金利が美術品、不動産、ハイイールドの市場でバブルを形成し、潜在的に劇的な崩壊につながる可能性があると警告した。同時に、ヘッジ率をここ最近でもっとも引き上げたを明らかにした。

また、連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げに関しては、6か月前に利上げを開始すべきだったとの見解で、現在は世界経済への懸念が強まったため、利上げが困難になったと指摘。米国の債券市場でも広範な経済に警告するサインが出ている。投資適格級「トリプルBマイナス」以上の比較的良好な企業の社債と、安全資産と言われる米国債の利回り格差「スプレッド」が拡大基調にあることが注目されている。これは、経済への問題を示唆すると見られている。利回り格差の拡大は2年連続となるが、バークレイズ銀行の調査によると2年連続の拡大は2007年と2008年の金融危機以来となるという。それ以前は1997年と1998年のアジア危機。中国の経済鈍化懸念、新興諸国への警戒感で米連邦公開市場委員会(FOMC)のかじ取りはさらに困難となる。



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