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NYの視点:米Q3GDP、輸出が再び重しとなる可能性

注目トピックス 経済総合

米国の商務省の国勢調査局(Census Bureau)が29日に発表した8月の財(goods)の貿易収支の速報値で、赤字幅が前月比13.4%増の672億ドルと、3月以来で最大となったことが明らかになった。7月は591億ドルの赤字だった。輸出が減少した一方で、輸入が増加した。輸出は3.5%減と1月以来で最大の減少で、1231億ドル。一方、輸入は1.8%増の1903億ドルだった。輸出の減少ペースは過去7か月間で最大を記録。世界経済の弱さが国内の製造業に打撃を与えていることが裏付けられた。米商務省経済分析局(BEA)と米国勢調査局は、3カ月分の貿易統計が四半期の国内総生産(GDP)速報値に反映できるよう、財の貿易収支を月次で個別発表することを4月初めに発表。7月30日から公表を開始した。毎月、財とサービスを合わせた貿易収支の4-7日前に発表される。財とサービスを合わせた8月の貿易収支は10月6日に発表が予定されている。

3.9%増と昨年7-9月期以降最大の成長を示した4-6月期のGDPにおいて、輸出は0.2%ポイントプラスに寄与した。1-3月期の1.9%のマイナス寄与からプラスに改善したが、7-9月期には輸出が再び経済の重しになった可能性を示唆した。モルガンスタンレーのエコノミストは財の貿易収支の結果から換算すると、輸出は7-9月期のGDPに1%ポイントマイナスに寄与する可能性があると指摘。一部のエコノミストは7-9月期の国内総生産(GDP)見通しを引き下げ。バークレイズ銀のエコノミストは1.6%成長へ、TD証券のエコノミストは従来の2.5%から2.0%へ引き下げた。アトランタ連銀による7-9月期国内総生産(GDP)見通しは1.8%成長。

米商務省が10月6日に発表する財とサービスを合わせた8月貿易統計では416.5億ドルの赤字が予想されている。ただ、この統計は発表が開始されてまだ、2ヶ月たらずで、エコノミストはその正確性をまだ検証中と言える。このため、多くのエコノミストは米商務省が10月6日に発表する財とサービスを合わせた貿易統計の結果を待つ方針と見られる。



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