中国:1月前半の融資が30.5兆円に急増、人民銀は警戒感
[16/01/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
中国で1月前半の銀行貸出しが急増した模様だ。25日付香港経済日報によると、中国人民銀行(中央銀行)の張暁慧・総裁補佐はこのほど、「春節前の流動性管理に関する座談会」で1月前半の新規融資純増額に言及し、「すでに1兆7000億人民元(約30兆5000億円)を超えている」と指摘。「増加ペースが極めて速く、こうした状況が続くのは難しい」と語った。その上で、「何らかの有効な措置をとらなければならない」と警戒感を示している。
また易綱・副総裁も、「各行の貸出しペースが極めて速い」とコメントした。この発言は市場で、「商業銀行に対する警告」と受け止められている。
新規融資純増額の実績をみると、前年同月(昨年1月)は1兆4500億人民元。前月(昨年12月)は5978億人民元にとどまるなど、今年1月前半の急増ぶりが顕著だ。
融資急増の一因としては、人民元の先安感が強まるなか、企業が米ドル建ての代わりに人民元建て融資を増やし、為替差益の獲得を狙っていることが挙げられている。
【亜州IR】
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また易綱・副総裁も、「各行の貸出しペースが極めて速い」とコメントした。この発言は市場で、「商業銀行に対する警告」と受け止められている。
新規融資純増額の実績をみると、前年同月(昨年1月)は1兆4500億人民元。前月(昨年12月)は5978億人民元にとどまるなど、今年1月前半の急増ぶりが顕著だ。
融資急増の一因としては、人民元の先安感が強まるなか、企業が米ドル建ての代わりに人民元建て融資を増やし、為替差益の獲得を狙っていることが挙げられている。
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