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NYの視点:米ダラス連銀製造業指数はリセッションを示唆

注目トピックス 経済総合

米国石油産業の中心地であるダラスの1月連銀製造業活動指数は-34.6と、改善予想に反して12月の-21.6から一段と悪化。景気後退時2009年4月以来で最低を記録した。同指数はテキサスの製造業118社の調査結果がもとになっている。13カ月連続のマイナスで、12月分も-20.1から-21.6へさらに下方修正された。6ヶ月見通しは前月の-2.2から-24.0へ大幅に悪化。主要金属業者はエネルギー価格の下落に加えて、新たな環境保護規制などの導入で状況が一段と「depressig(落ち込んだ)」と悲観的な見解を示した。また、金属製品工業は原油、ガス工業の「depression(不況)」が悪影響となり、結果的に需要が著しく減少したと指摘。その他、ドル高の影響が引き続き指摘された。

■米1月ダラス連銀製造業指数
活動指数:-34.6(12月-21.6)
生産:-10.2(12.7)
潜在利用率:-7.0(+8.1)
新規受注:-9.2(-7.0)
受注増加率:-17.5(-13.5)
受注残:-17.2(-15.2)
出荷:-11.0(+7.0)
仕入価格:-8.6(-9.1)
価格:-9.6(-15.5)

賃金:16.5(20.2)
雇用:-4.2(10.9)
平均週労働時間:-9.2(13.9)

米国の政府機関は豪雪のため25日に一部閉鎖を強いられたが、米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)を予定通り26-27日に開催することを発表。1月会合では金融政策の据え置きが予想されている。チャイナショック、原油安、世界経済の鈍化が米国経済にも悪影響を与えるとの見方からエコノミストの多くは次回の利上げ予測を当初の3月から6月に先送りした。テキサスの製造業者からは「depression(不況)」との文言も聞かれる中、FOMCでは景気判断や見通し、インフレ見通しに焦点が集まる。



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