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中タイ鉄道の着工7カ月延期へ、工費や金利で意見の相違

注目トピックス 経済総合
「中国・タイ鉄道(中タイ鉄道)」建設プロジェクトの着工スケジュールが7カ月延期される見通しだ。中国とタイの両国政府間で、工費や金利などの諸条件が折り合わないため。当初予定の今年5月を変更し、年末に再設定されるという。参考消息網などが27日までに伝えた。  中国政府は、アジア周辺国を結ぶ「汎アジア鉄道」構想をあたためている。東南アジア部分では、雲南省省都の昆明市からラオス〜タイ〜マレーシアを経由し、終点のシンガポールに至る計画だ。「中タイ鉄道」は、この一部分にあたる。昆明からタイまでの総延長は873キロ。

「中タイ鉄道」では、まず、タイ東北部ノンカイと首都バンコクを結ぶ。この部分の建設費と巡って、中国側は1900億バーツ(約940億円)と見積もる一方、タイ側は1700億バーツ(約835億円)に1割抑えるよう求めた。借入金の金利に関しても、双方の間で見解の相違が大きい。さらに受け皿となる合弁会社についても、タイ側は中国に60%を出資するよう要請した。半面、中国側はこれを拒んでいる。中国側はまた、沿線の不動産開発権を要求しているという。  ただ、中国の技術を導入する方針は堅持。車両、信号システムなどは中国に任せる予定だ。

一方、「汎アジア鉄道」のラオス区間「中国・ラオス鉄道」は、2015年8月に中国側で着工された。雲南省玉溪から、中国との国境地帯にあるラオス・モーハンまでを結ぶ区間で建設が進んでいる。10月までに48億5700万人民元が投入された(同区間総事業費の95.7%)。同区間については、16年下半期の開通を目指す。ラオス域内でも、16年初めに着工された。20年の供用開始を目指す。中国との国境の街ボーテンと首都ビエンチャンを結ぶ全長418キロを敷設。運行時速160キロの中速鉄道となる。投資額は400億人民元を見込む。出資比率は中国側70%、ラオス側30%。四川省成都に拠点を構える中国中鉄二院工程集団が設計を請け負う。技術、設備などもすべて輸出。中国の鉄道網が初めて海外進出することを意味する。

【亜州IR】



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